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    <title>裏路地Alice</title>
    <description>路地裏から行く不思議な世界にご案内</description>
    <link>https://distorsion.blog.shinobi.jp/</link>
    <language>ja</language>
    <copyright>Copyright (C) NINJATOOLS ALL RIGHTS RESERVED.</copyright>

    <item>
      <title>指先宣誓（荒坂）</title>
      <description>「坂上君は、クリスマスが何の日かご存知ですか？」&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	寒い寒い通学路を、彼と歩く。&lt;br /&gt;
	でも、貴方となら、そんな寒い家路も長く続けばいいのにと思ってしまうんです。&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	クリスマスが何の日か？荒井さんが訊いてきた。&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	無い頭を絞りながら、僕は答える。&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	「えっと、イエス・キリストの誕生日ですよね」&lt;br /&gt;
	「一般的にはそうですね。でもキリスト教の人達は、厳密に言えば誕生祭としているわけではないそうです。」&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	荒井さんは物知りだ。僕の知らないことが、荒井さんと居るとたくさん出てくる。&lt;br /&gt;
	僕も新聞部の活動でいろんな知識を集めたりするけど、荒井さんには敵わない。&lt;br /&gt;
	まさに目から鱗状態だ。&lt;br /&gt;
	「イエス・キリストの誕生日というのは諸説ありますが、１２月でないのは確かだそうです。クリスマスという祭事は、一説によるとローマの農耕神サトゥルヌスの祝祭であったらしいですよ。」&lt;br /&gt;
	「そうだったんですか&amp;hellip;」&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	僕はこんな在り来りな感想しか言えない。&lt;br /&gt;
	もっと気の利いた言葉が言えればよかったのに。&lt;br /&gt;
	「身近なイベントも、由来を知ると違った楽しみ方が出来ますよね」&lt;br /&gt;
	「でも結局、そんな由来を知らずにいる人の方が多いと思いますよ？こんなこと、好き好んで調べる以外、知る機会もないですからね」&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	最初会ったときと比べて、僕たちは大分仲が良くなったと思う。&lt;br /&gt;
	風間さんはいつも「あんな根暗の何処が良いんだい？」と訊いてくるけど、そこまで暗い訳でもない気がする。&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	暗くない訳じゃないし、明るい人だという訳じゃない。でも僕は、荒井さんと話すのが、一緒に居るのが楽しい。&lt;br /&gt;
	それに、僕と話をしている荒井さんはとても楽しげだ、と日野先輩も言っていた。&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	僕と一緒に居て、荒井さんが楽しいとか、幸せだとか、そういう風に思ってくれるなら、僕は荒井さんの傍に居たい。&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	「&amp;hellip;坂上君？」&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	「え？あ、はい」&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	「どうかしましたか？」&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	僕ったら、考え事に夢中で荒井さんが呼んでいたのに気がつかなかったみたいだ。申し訳ない&amp;hellip;。&lt;br /&gt;
	「すみません荒井さん。少しぼーっとしてたみたいで&amp;hellip;」&lt;br /&gt;
	「あんまり呆けていると転んでしまいますよ。今日は道が凍ってますから」&lt;br /&gt;
	&amp;hellip;あ、笑った。&lt;br /&gt;
	本当に微かにだけど、確かに荒井さんは僕に笑いかけてくれた。&lt;br /&gt;
	嬉しいな、と密かに思う。&lt;br /&gt;
	「坂上君。」&lt;br /&gt;
	「はい」&lt;br /&gt;
	「少し、寄りたい所があるのですが&amp;hellip;構いませんか？」&lt;br /&gt;
	「いいですよ。」&lt;br /&gt;
	僕たちは進路を変えて二人並んで歩く。&lt;br /&gt;
	白い吐息が、空気に混ざって消えた。&lt;br /&gt;
	狭い一本道を抜けて、辿り着いた先には古い教会があった。&lt;br /&gt;
	もう使われてない事は、壁に絡みついた蔓を見れば一目瞭然で、今にも崩れてきそうな教会の中を、荒井さんはなんの躊躇いもなく歩いていく。&lt;br /&gt;
	何も話せない。ピンと張りつめた空気が僕の口を閉ざさせている。&lt;br /&gt;
	ここにある音は、老朽化した床の軋む音だけ。&lt;br /&gt;
	「ここです」&lt;br /&gt;
	荒井さんの声にハッとして辺りを見回すと、そこは礼拝堂だった。&lt;br /&gt;
	ステンドグラスの前に飾られた十字架が僕らを見下ろす。&lt;br /&gt;
	その光景は、その古さもあいまって、荘厳な雰囲気を醸し出していた。&lt;br /&gt;
	「&amp;hellip;こんな所があったんですね」&lt;br /&gt;
	「去年散歩をしているときに偶然見つけましてね。最初ここに来た時は言葉も出ませんでしたよ。」&lt;br /&gt;
	そうなるのもわかる。ここの空気はなんというか&amp;hellip;静謐とさせる何かがある。&lt;br /&gt;
	僕がステンドグラスを眺めていると、荒井さんは突然切り出した。&lt;br /&gt;
	「坂上君」&lt;br /&gt;
	荒井さんが呼んでいた。いつの間にか荒井さんは僕の横で、同じようにステンドグラスを眺めている。&lt;br /&gt;
	「先程、クリスマスの話をしましたよね」&lt;br /&gt;
	「は、はい」&lt;br /&gt;
	「日本でクリスマスといえばクリスマス商戦、という感じに各国でもクリスマスの過ごし方は多かれ少なかれ違いがあります。」&lt;br /&gt;
	荒井さんはゆっくりと僕の方を向く。&lt;br /&gt;
	僕も、荒井さんの方に顔を向けた。&lt;br /&gt;
	「キリスト教圏では、プレゼントを贈る気持ちである『愛』の日とされているんだそうです」&lt;br /&gt;
	「愛&amp;hellip;」&lt;br /&gt;
	そう言って、荒井さんは小さい袋を取り出す。&lt;br /&gt;
	荒井さんは僕の掌に袋を乗せると、開けてくださいと言った。&lt;br /&gt;
	緊張して落とさないように慎重に、ゆっくり開けて中身を出す。&lt;br /&gt;
	掌に滑り落ちてきたのは、指輪だった。&lt;br /&gt;
	路上で売ってるような、可愛らしい指輪だ。&lt;br /&gt;
	「荒井さん&amp;hellip;これ&amp;hellip;」&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	「好きです。坂上君」&lt;br /&gt;
	受け取って、くれますか？と荒井さんが問いかけてくる。&lt;br /&gt;
	僕の目からは、温かいものが溢れてくる。&lt;br /&gt;
	&amp;hellip;あぁ、そうか。&lt;br /&gt;
	僕、荒井さんの事&amp;hellip;&lt;br /&gt;
	「坂上君？&amp;hellip;泣いてるんですか？&amp;hellip;嫌ですよね、同性に告白されるなんて&amp;hellip;」&lt;br /&gt;
	「違&amp;hellip;違います&amp;hellip;っ！僕&amp;hellip;ぼく&amp;hellip;っ！！」&lt;br /&gt;
	嬉しくて、嬉しくて、&lt;br /&gt;
	貴方への想いが止まらない。&lt;br /&gt;
	「僕も&amp;hellip;荒井さんの事&amp;hellip;大好きです&amp;hellip;！」&lt;br /&gt;
	教壇の上に飾られた聖母像が、微笑んでいたような気がした。&lt;br /&gt;
	荒井君美化しずぎな黒野さんが通りますよっと。&lt;br /&gt;
	書いてる途中坂荒でも良いじゃんと思った朱鷺も通りますよっと。&lt;br /&gt;
	クリスマスちょい遅れでメリークリスマス！まさかの学怖で荒坂だよ！&lt;br /&gt;
	教会ネタとお手手つなぎはガチで冬ネタ。これは譲　ら　な　い&lt;br /&gt;
	荒坂の夢を見たんだ。&lt;br /&gt;
	なんか荒井君と坂上君が殺人クラブに追いかけられて日野様（笑）と岩下さんのセットは切り抜けたんだけど何故か細田さんに殺されるんｗｗｗ&lt;br /&gt;
	選択肢間違えてやんの＼(^0^)／&lt;br /&gt;
	2009/12/26 黒野朱鷺
&lt;/table&gt;
&lt;br /&gt;</description> 
      <link>https://distorsion.blog.shinobi.jp/%E7%89%88%E6%A8%A9/%E6%8C%87%E5%85%88%E5%AE%A3%E8%AA%93%EF%BC%88%E8%8D%92%E5%9D%82%EF%BC%89</link> 
    </item>
    <item>
      <title>チョコレートフォンデュの罠（スピカズのようなもの）</title>
      <description>&lt;br id=&quot;NINJASELECTIONID&quot; style=&quot;clear: both;&quot; /&gt;
「チョコレートフォンデュの罰ゲームって知ってるかい？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
突然、スピがそんなことを言い出した。&lt;br /&gt;
俺は今、スピの住むマンションに居る。&lt;br /&gt;
今日は、ＡＴの練習に付き合うって言われて家にまで来たんだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「んなの、知るわけねーじゃん。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
そもそも、こんなもの食べたこともねーんだ。知りようもないだろ？&lt;br /&gt;
そんなことを言うと、スピはいつものように語り始めた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「欧米では、チョコレートフォンデュの鍋にマシュマロを落とした人に罰ゲームがあるんだ。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ふーん。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
スピは物知りだ。俺の知らないことを沢山知ってる。&lt;br /&gt;
それは、思わず感心してしまうのもあったし、どうでも良いのもあった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「やってみたいと思わないかい？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「何を」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「この罰ゲームを賭けた、ゲームだよ。同時にマシュマロをチョコに浸けて、&lt;br /&gt;
初に落ちた方の負け。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「へー。面白そうじゃん。いいぜ。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「きまりだね。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
早速、マシュマロをピックに刺す。&lt;br /&gt;
&amp;hellip;イチゴやバナナはわかっけど、マシュマロなんか落とすか？&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「カズ君」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ん？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「　　　　　」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
マシュマロをチョコの海に浸らせていると、スピがテーブルから身を乗りだし、耳元で囁いてきた。&lt;br /&gt;
なんかとんでもねー言葉だった気がする。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「なっ&amp;hellip;なっ&amp;hellip;！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「カズ君、落としたよ。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「な&amp;hellip;なんだ&amp;hellip;え？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
落としたよ、という言葉に、恐る恐る鍋の中を覗く。&lt;br /&gt;
ドロドロのチョコの中に、白いマシュマロが沈んでいた。&lt;br /&gt;
驚いてピックを鍋から出したとき、マシュマロを鍋の縁に引っ掛けちまったんだ！&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「いや、これは、事故で&amp;hellip;っ大体！スピがあんなことするから」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「僕はただカズ君に耳打ちしただけだよ。妨害を禁止した覚えはないしね。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ちっくしょー&amp;hellip;」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
確かに、ルールを確かめなかった俺にも非はあるかもしんねーけどさ。&lt;br /&gt;
&amp;hellip;なんっか腑に落ちねー。&lt;br /&gt;
でも此処でそれを言ったとこで、また言いくるめられちまうだろーなー。スピはそういう奴だから。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「たくっ！&amp;hellip;わかったよ。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「カズ君は素直だね。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
よくもまぁいけしゃあしゃあと。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「で？罰ゲームって何やるんだ？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そうだな&amp;hellip;じゃあ、カズ君からキスしてくれるかな？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「え&amp;hellip;いやいやいや、それは無理だって。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「無理かな？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「無理だっ！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
今までだって片手で数えられるくらいしかしたことないのに！無茶だ！&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「だってカズ君、こうでもしなきゃ自分からキスしてくれないだろ？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「うっ&amp;hellip;！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「それとも、カズ君は僕が嫌い？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そ、そんなことねーけど&amp;hellip;」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「僕だけ、だなんてフェアじゃない。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
そう言って、スピは笑う。&lt;br /&gt;
笑顔は、男の俺でも惚れ惚れするくらい綺麗だった。&lt;br /&gt;
テーブルを挟んで、触れるだけのキスをする。&lt;br /&gt;
多分、俺の顔は、皿に盛られたイチゴみてぇに赤くなってんだろうな、と思った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;よかった。嫌われてないみたいで。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「好きでもない相手とキスするわけねーだろ。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ふふっ、そうだね。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
きっと、どんな勝負でも、俺はスピには勝てないんだと思う。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
--------------------&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#cccccc&quot;&gt;オフ友に捧げる。ほのぼの？いいえ、ゲロ甘です。&lt;br /&gt;
スピカズなんて書いたの生まれて初めてだわ。どうしましょう。正直、スマンカッタ。&lt;br /&gt;
カズ君可愛いですよね。おねいさんそういう子大好き&amp;larr;&lt;br /&gt;
スピさんはこういう豆知識沢山知ってそう。イメージ的に。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
友人よ、キリリク（？）ありがとう！&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
2009/05/26 黒野朱鷺&lt;/font&gt;</description> 
      <link>https://distorsion.blog.shinobi.jp/%E7%89%88%E6%A8%A9/%E3%83%81%E3%83%A7%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%A5%E3%81%AE%E7%BD%A0%EF%BC%88%E3%82%B9%E3%83%94%E3%82%AB%E3%82%BA%E3%81%AE%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%AA%E3%82%82%E3%81%AE%EF%BC%89</link> 
    </item>
    <item>
      <title>星空の誓い(ジュンベ)</title>
      <description>&lt;table border=&quot;0&quot; width=&quot;500&quot;&gt;
	「隆也は温かいな。」&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	明かりの無い部屋で、高瀬は言った。&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	「&amp;hellip;熱があるからじゃないですか？」&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	「まぁ、そうなんだけどさ。」&lt;br /&gt;
	ぬくいぬくい、と高瀬は阿部の頭を撫でた。&lt;br /&gt;
	冬の寒さが２人の顔を刺す。&lt;br /&gt;
	「&amp;hellip;綺麗っすね、星。」&lt;br /&gt;
	「そうだな。」&lt;br /&gt;
	窓辺から見上げた星空は、冬の澄んだ空気と新月の影響で美しく演出されていた。&lt;br /&gt;
	「準太さん&amp;hellip;。」&lt;br /&gt;
	「ん？」&lt;br /&gt;
	「今日は&amp;hellip;すいません。折角来てくれたのに&amp;hellip;。」&lt;br /&gt;
	「謝んなよ。俺が勝手に来たんだから。」&lt;br /&gt;
	高瀬は今日、阿部の誕生日を祝う為阿部の家に訪れた。&lt;br /&gt;
	しかし阿部は風邪を引いていて、お祝いどころでは無くなってしまったのだ。&lt;br /&gt;
	阿部の家には誰も居らず、風邪で寝ている阿部を一人にしておくのを心配に思った高瀬は、阿部の家に泊まり込みで看病する事にしたのだ。&lt;br /&gt;
	「でも、本当に平気なんすよ？もう熱も下がりかけてたし。」&lt;br /&gt;
	「風邪は治りかけが肝心だって言うだろ？油断は禁物。」&lt;br /&gt;
	窓開けて言う台詞じゃないけどな。と高瀬は胡座で毛布を羽織って阿部を膝の上に座らせ、毛布の中に入れる。&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	「隆也は温かいな。」&lt;br /&gt;
	「またですか？」&lt;br /&gt;
	阿部はクスクスと笑い、高瀬に寄りかかる。&lt;br /&gt;
	「だって本当だし。」&lt;br /&gt;
	高瀬も阿部を後ろから抱きしめた。&lt;br /&gt;
	「隆也が温かいのは、生きてる証拠だ。心臓が動いて、体中を血が巡っている。隆也がここに居て、生きてるんだって、安心できる。」&lt;br /&gt;
	「&amp;hellip;準太さんも生きてますよ。」&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	阿部は高瀬の胸に耳を当て目を閉じる。&lt;br /&gt;
	阿部の耳に、一定感覚の鼓動が感じられた。&lt;br /&gt;
	「隆也」&lt;br /&gt;
	「？」&lt;br /&gt;
	「誕生日おめでとう。これからもよろしく」&lt;br /&gt;
	「&amp;hellip;はい。」&lt;br /&gt;
	阿部は柔らかな笑みを浮かべ、返事をする。高瀬は阿部の唇に触れるだけのキスをした。&lt;br /&gt;
	-------------------------------------------&lt;br /&gt;
	都合良く親と弟が居ない阿部家。おっとこれはぁぁ。&lt;br /&gt;
	日時的には「家族出掛ける&amp;rarr;べべ風邪引く&amp;rarr;準太来る」になります。だから別に風邪引いてるべべを置いていったわけじゃないです。風邪は風邪でも風邪気味だからね。屁理屈っ！説明が要る文は小説って呼ばないんだからっ！&lt;br /&gt;
	そして同時進行で榛阿暗め血物を打ってる辺りが私的榛阿と準阿の違い。具体的には&lt;br /&gt;
	榛阿＝バイオレンス&lt;br /&gt;
	準阿＝ほのぼの&lt;br /&gt;
	です。&lt;br /&gt;
	2007/12/11黒野朱鷺&lt;br /&gt;
&lt;/table&gt;
</description> 
      <link>https://distorsion.blog.shinobi.jp/%E7%89%88%E6%A8%A9/%E6%98%9F%E7%A9%BA%E3%81%AE%E8%AA%93%E3%81%84-%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%B3%E3%83%99-</link> 
    </item>
    <item>
      <title>※血表現注意※　愛すべき殺人者へ（ハルアベ）</title>
      <description>&lt;br /&gt;
「タカヤ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
俺はタカヤの名を呟いた。&lt;br /&gt;
タカヤの瞳には恐怖の感情が滲み出ている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「なんて顔してんだよ。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
タカヤの頬に触れる。タカヤの体は、ビクンッと跳ねた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「タカヤ。」&lt;br /&gt;
「も&amp;hellip;とき&amp;hellip;さ&amp;hellip;っ&amp;hellip;。」&lt;br /&gt;
「笑えよ、タカヤ。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
俺が触れたタカヤの頬は赤くなる。&lt;br /&gt;
赤い血がべっとりとついて、タカヤが汚れてしまった。&lt;br /&gt;
拭き取ろうと拭っても拭っても、血は広がっていって、キリがない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「お前が言ってた奴は、もういないんだぜ？」&lt;br /&gt;
「ちが&amp;hellip;！俺は&amp;hellip;そんなこと&amp;hellip;っ！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
タカヤの目の下にははっきりとした隈。きっと連日の無言電話で寝れなかったのだろう。&lt;br /&gt;
可哀想なタカヤ。&lt;br /&gt;
でも、もう大丈夫だ。俺が助けてやったから。&lt;br /&gt;
だから、そんな顔して泣くなよ。&lt;br /&gt;
自分を責めるような、俺に申し訳なく思っている様な顔、するな。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「タカヤ&amp;hellip;泣くなよタカヤ。タカヤ、タカヤタカヤタカヤタカヤたかやたかやたかやたかやたかやたかや&amp;hellip;！」&lt;br /&gt;
「ごめん&amp;hellip;なさ&amp;hellip;っ&amp;hellip;ごめんなさい元希さん&amp;hellip;っ&amp;hellip;！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
タカヤが俺を抱きしめる。&lt;br /&gt;
温かなタカヤの温度が俺の体に染み渡る。&lt;br /&gt;
血濡れたシャツが、またタカヤを汚してしまうなと頭の隅で思った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
このナイフは、もう使い物にならないだろう。赤色に染まったナイフは俺の手から滑り落ちた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「タカヤ&amp;hellip;。」&lt;br /&gt;
「元希さん&amp;hellip;。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
隆也が俺の胸から顔を上げる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「死体、埋めに行きましょうか。」&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;&amp;hellip;タカヤ、お前&amp;hellip;。」&lt;br /&gt;
「元希さんだけに任せておけません。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
タカヤの瞳から、恐怖が消えた。&lt;br /&gt;
代わりに、タカヤの瞳には決意の様な光が宿る。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「これは、２人だけの秘密ですよ。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
タカヤの口から紡がれたその言葉は、俺とタカヤを繋ぐ鎖になって、俺を喜びに打ち震えさせた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
俺はきっと死ぬまで人殺しで居るしかないんだろうけど、&lt;br /&gt;
それでタカヤが傍に居てくれるなら、タカヤを縛りつけておけるなら、&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
俺にはなんの後悔も、無い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#cccccc&quot;&gt;2007/12/13黒野朱鷺&lt;/font&gt;&lt;br /&gt;
</description> 
      <link>https://distorsion.blog.shinobi.jp/%E7%89%88%E6%A8%A9/%E2%80%BB%E8%A1%80%E8%A1%A8%E7%8F%BE%E6%B3%A8%E6%84%8F%E2%80%BB%E3%80%80%E6%84%9B%E3%81%99%E3%81%B9%E3%81%8D%E6%AE%BA%E4%BA%BA%E8%80%85%E3%81%B8%EF%BC%88%E3%83%8F%E3%83%AB%E3%82%A2%E3%83%99%EF%BC%89</link> 
    </item>
    <item>
      <title>微睡み（ハルアベ）</title>
      <description>なんでまぁこの人は他人の家で意図も簡単に寝れるのか。しかも俺のベッドで。&lt;br /&gt;
気を利かせて飲み物を持っていこうと持ってきたグラスは、一瞬で意味を無くしてしまった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;はぁ。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
俺は盛大にため息を吐き、持ってきたグラスをテーブルの上に置く。そして元希さんの傍に座った。&lt;br /&gt;
静かな部屋に、元希さんの寝息だけが響く。&lt;br /&gt;
ふと元希さんを見たら、毛布が掛かってないことに気がついた。そりゃそうだ。毛布は元希さんの下敷きになってるんだから。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;肩冷やしますよ。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
小声で言ってみたが、勿論反応は無い。&lt;br /&gt;
俺はもう一枚毛布を持ってこようと、ベッドの傍から立ち上がった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;タ&amp;hellip;カヤ&amp;hellip;。」&lt;br /&gt;
「っ！？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
いきなり呼ばれた名前に驚き、振り向く。でも元希さんが起きた気配は全く無かった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;寝言、か。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
元希さんはまた規則正しい寝息をたて、ぐっすりと眠っている。&lt;br /&gt;
&amp;hellip;しかも少し笑っていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;どんな夢みてんだよアンタ&amp;hellip;。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
それでも、元希さんの見る夢の中に俺が居るのは、少し嬉しかった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「って、そんなことより毛布だ。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
あんな思いに耽っているうちに、最初の目的を忘れそうになる。&lt;br /&gt;
肩冷やして投球に影響したら大変だもんな。&lt;br /&gt;
俺は階下の押入れから毛布を引っ張り出そうと、自分の部屋を出た。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
部屋に戻ると、元希さんがまた寝言を呟いていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;タカ&amp;hellip;ヤ。」&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;。」&lt;br /&gt;
「タカヤ&amp;hellip;。」&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;&amp;hellip;。」&lt;br /&gt;
「タ&amp;hellip;カヤ&amp;hellip;。」&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;&amp;hellip;&amp;hellip;。」&lt;br /&gt;
「タカ&amp;hellip;ヤ&amp;hellip;。」&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;&amp;hellip;&amp;hellip;&amp;hellip;。」&lt;br /&gt;
「タカヤ&amp;hellip;。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
何度も俺を呼ぶから、煩くてしょうがない。&lt;br /&gt;
本当、一体どんな夢見てるんだよっ。&lt;br /&gt;
このままだと永久に呼んでそうだから、試しに元希さんの傍に寄って、その声に答えてやった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「なんですか、元希さん。」&lt;br /&gt;
「ん&amp;hellip;。」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
急に体がバランスを崩す。そしてそのまま元希さんの腹の上に倒れこんだ。&lt;br /&gt;
恐る恐る元希さんの顔を見ると&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「作戦成功」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
悪戯を成功させた子供のような笑みを、浮かべていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;font color=&quot;#cccccc&quot;&gt;-------------------------------------------&lt;br /&gt;
隆也は軽いから腹の上に倒れこんでも平気なんだよ！多分。&lt;br /&gt;
ちっとも自重しなくてごめんなさい。 &lt;/font&gt;&lt;br /&gt;
</description> 
      <link>https://distorsion.blog.shinobi.jp/%E7%89%88%E6%A8%A9/%E5%BE%AE%E7%9D%A1%E3%81%BF%EF%BC%88%E3%83%8F%E3%83%AB%E3%82%A2%E3%83%99%EF%BC%89</link> 
    </item>
    <item>
      <title>創作キャラの歴史年表</title>
      <description>&lt;p&gt;
	オリジキャラ、作品世代表&lt;br /&gt;
	タイトルは箱さんが識別するために適当につけたものも有り。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	零世代(第三第四世代の親世代)&lt;br /&gt;
	空見先輩と世界征服を目論む後輩君&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	&lt;br /&gt;
	第一世代(1990年くらいを目安、ポケベル、公衆電話主体、第三第四世代の親世代がもうちょい上)&lt;br /&gt;
	知ってか知らずか&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	第二世代(2005年くらい、携帯普及率高め)&lt;br /&gt;
	青春暴走☆マシンガン&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	(寿衣と扇香のラブ無し高校時代)&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	(Suiがモデルとしてデビュー)&lt;br /&gt;
	(ゴッズがメジャーデビュー)&lt;br /&gt;
	第三世代(2008年くらい、携帯の進化がパネェ)&lt;br /&gt;
	絹郷1、灘城F、色無&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	(Cosmoデビュー)&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	(まじみらがこのあたりで放送開始)&lt;br /&gt;
	第四世代(第三世代より少し後、スマホが珍しい世代)&lt;br /&gt;
	御伽、灘城Sec、※この学、腐り眼鏡、コロ転&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	第五世代(上の少し後、スマホ普及世代)&lt;br /&gt;
	女王&amp;times;姫、絹郷２、りくじら、ステレオタイプナウ、アフターステレオタイプナウ&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	&amp;nbsp;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	空見先輩と世界征服を目論む後輩　先輩17歳2年生　後輩13歳中2&lt;br /&gt;
	&amp;darr;&lt;br /&gt;
	8年後&lt;br /&gt;
	&amp;darr;&lt;br /&gt;
	空見先輩25歳。六月世代がこの年爆誕。&lt;br /&gt;
	&amp;darr;&lt;br /&gt;
	2年後&lt;br /&gt;
	&amp;darr;&lt;br /&gt;
	知ってか知らずか　14歳　空見2歳&lt;br /&gt;
	&amp;darr;&lt;br /&gt;
	10年後&lt;br /&gt;
	&amp;darr;&lt;br /&gt;
	青春暴走☆マシンガン　飛鳥2年&lt;br /&gt;
	&amp;darr;&lt;br /&gt;
	5年後&lt;br /&gt;
	&amp;darr;&lt;br /&gt;
	絹郷１　楽1年　潮3年&lt;br /&gt;
	&amp;darr;&lt;br /&gt;
	灘城fir　深白2年　渡良瀬1年&lt;br /&gt;
	カラーレスブラッド　幸也 2年&lt;br /&gt;
	&amp;darr;&lt;br /&gt;
	2年後&lt;br /&gt;
	&amp;darr;&lt;br /&gt;
	御伽学園シリーズ-フェーズ1：灰かぶり　沓掛2年&lt;br /&gt;
	　　　　　〃　　　　　-フェーズ2：白雪姫　　木崎1年&lt;br /&gt;
	　　　　　〃　　　　　-フェーズ3：竹取物語　富士野2年&lt;br /&gt;
	&amp;darr;&lt;br /&gt;
	灘城Sec　芙露2年　深白2回生&lt;br /&gt;
	※この小説は王道学園物BLです　続嬉1年　紅韻1年&lt;br /&gt;
	腐女子の色眼鏡、俺らの恋眼鏡　&amp;nbsp;真箏 中3年&lt;br /&gt;
	コロン☆転ん　弥彦1年&lt;br /&gt;
	&amp;darr;&lt;br /&gt;
	女王&amp;times;姫　容1年 紅韻2年&lt;br /&gt;
	絹郷２　縫2年&lt;br /&gt;
	陸に上がったクジラの話　アス君1年&lt;br /&gt;
	ステレオタイプナウ　委員長2年(4月～7月)&lt;br /&gt;
	アフターステレオタイプナウ　監査1年(9月～)&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	&amp;nbsp;&lt;/p&gt;
</description> 
      <link>https://distorsion.blog.shinobi.jp/%E8%87%AA%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%A9%E8%AA%9E%E3%82%8A/%E5%89%B5%E4%BD%9C%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E5%B9%B4%E8%A1%A8</link> 
    </item>
    <item>
      <title>サティとリン子のまとめ ※NTSネタバレ</title>
      <description>年表(『』は番外編として外側で書く予定は未定の希望型)&lt;br /&gt;
大戦辺りは適宜変更。年齢は目安程度に。&lt;br /&gt;
これである程度固定します。ぶれないようにぶれないように。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
サティが初恋の人と出会う&lt;br /&gt;
『死期を彩る四季と踊る』&lt;br /&gt;
&amp;darr;&lt;br /&gt;
(云百年後)&lt;br /&gt;
&amp;darr;&lt;br /&gt;
リン子爆誕、育ての兄に拾われる&lt;br /&gt;
&amp;darr;&lt;br /&gt;
(5年)&lt;br /&gt;
&amp;darr;&lt;br /&gt;
リン子、師匠に師事する&lt;br /&gt;
&amp;darr;&lt;br /&gt;
(1年)&lt;br /&gt;
&amp;darr;&lt;br /&gt;
リン子6歳。大戦に徴兵&lt;br /&gt;
&amp;darr;&lt;br /&gt;
終戦&lt;br /&gt;
&amp;darr;&lt;br /&gt;
(1年)&lt;br /&gt;
&amp;darr;&lt;br /&gt;
リン子7歳。禁書でサティ召喚契約&lt;br /&gt;
&amp;darr;&lt;br /&gt;
(4年)『可愛い盛り』&lt;br /&gt;
&amp;darr;&lt;br /&gt;
リン子11歳。夜盗を惨殺&lt;br /&gt;
サティ豹変。&lt;br /&gt;
&amp;darr;&lt;br /&gt;
(3年)&lt;br /&gt;
&amp;darr;&lt;br /&gt;
リン子14歳、旅立ち&lt;br /&gt;
&amp;darr;&lt;br /&gt;
(2年)&lt;br /&gt;
&amp;darr;&lt;br /&gt;
レックス、デュードの旅に同行&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「サティス、サティス」&lt;br /&gt;
「なんだ？」&lt;br /&gt;
「この草は食べれる？」&lt;br /&gt;
「おいおいそりゃ猛毒だぜ？毒薬にも使われてる」&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;サティスと居ると楽しいね」&lt;br /&gt;
「へ？」&lt;br /&gt;
「サティスは楽しい？」&lt;br /&gt;
「たのし&amp;hellip;い？」&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;&amp;hellip;いや？」&lt;br /&gt;
「止めろ、そんな目で見るな」&lt;br /&gt;
「僕と居るの、やだ？」&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;だーかーらー&amp;hellip;んな捨て犬みたいな目ぇすんな。嫌じゃねぇから」&lt;br /&gt;
「ほんと？」&lt;br /&gt;
「ほんと」&lt;br /&gt;
「そっか、えへへ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;darr;その後&amp;darr;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「サティスって基本おまけなんだって知ってた？」&lt;br /&gt;
「聞きたくねぇし知ってる」&lt;br /&gt;
「おまけ(笑)死神(失笑)」&lt;br /&gt;
「お前本っ当に可愛い気無くなったな」&lt;br /&gt;
「可愛い気なんて海に捨てたよ」&lt;br /&gt;
「もう溶けて消えたな」&lt;br /&gt;
「泡になって消えました」&lt;br /&gt;
「生意気な部分を刺せば良かったんだなクソッ！やられた！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
</description> 
      <link>https://distorsion.blog.shinobi.jp/nts%E9%96%A2%E9%80%A3/%E3%82%B5%E3%83%86%E3%82%A3%E3%81%A8%E3%83%AA%E3%83%B3%E5%AD%90%E3%81%AE%E3%81%BE%E3%81%A8%E3%82%81%20%E2%80%BBnts%E3%83%8D%E3%82%BF%E3%83%90%E3%83%AC</link> 
    </item>
    <item>
      <title>4/1　監査デー</title>
      <description>&lt;p&gt;
	王冠へと至る見つめる少年の道&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	ある日白い襟の服を着た少年は旅に出た&lt;br /&gt;
	狂喜の画家は右手に筆を取りただそれを見送った&lt;br /&gt;
	彼は、罪深きジキルとハイドを従え進む&lt;br /&gt;
	そしてバーゼルの狂犬が永遠の眠りにつく時&lt;br /&gt;
	金色の輝く王冠を頂いた少年が其処に佇むだろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	&lt;br /&gt;
	&amp;nbsp;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	「&amp;hellip;なんだこれ」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	監査君が朝起きると謎の手紙が届いていました。&lt;br /&gt;
	どうやら怪文章のようですが&amp;hellip;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	「どうしろって言うのさ&amp;hellip;」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	裏面には&amp;ldquo;今日中にこの謎を解かなければ、貴方の秘密をバラします&amp;rdquo;と書かれていました。ただの脅し文句です。&lt;br /&gt;
	監査君はどうすべきが考えました。そして、考えに考えて&amp;hellip;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	&lt;br /&gt;
	「差出人が気になるし、調べてみよう」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	こうして、監査君の大冒険は幕を切ったのでした。&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	「委員長」&lt;br /&gt;
	「今は委員長じゃないよ」&lt;br /&gt;
	「失礼、鴻先輩。それと元会計さん」&lt;br /&gt;
	「おはよー監査君。因みに名前覚えてる？」&lt;br /&gt;
	「おはようございます。えっと、寡黙の寡に櫛で、寡櫛先輩ですよね」&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	最初に会ったのは元選挙管理委員会委員長と元生徒会会計さんでした。&lt;br /&gt;
	この二人はある事件をきっかけに急速に仲良くなったのですが、ここでは割愛。&lt;br /&gt;
	談話室で二人イチャイチャしてるところを監査君は&amp;ldquo;この二人に恋愛感情が無いなんて色々詐欺だ&amp;rdquo;なんて思いながら声をかけてみたようです。&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	「今日はあやとりですか」&lt;br /&gt;
	「うん」&lt;br /&gt;
	「意外と奥が深いよねーこれ」&lt;br /&gt;
	「それはそうと委員長」&lt;br /&gt;
	「なに？」&lt;br /&gt;
	「これ、何だから分かります？」&lt;br /&gt;
	「暗号？」&lt;br /&gt;
	「みたいです」&lt;br /&gt;
	「&amp;hellip;俺に聞くより生徒会の誰かに聞いた方がいいんじゃないの？さっき向こうに庶務が居たし、聞いてみなよ」&lt;br /&gt;
	「庶務さん、ですか&amp;hellip;。分かりました。ありがとうございます」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	意外や意外。監査君の敬愛する委員長でも分からないことがあるようです。&lt;br /&gt;
	監査君は委員長の指さす方向に歩を進めることにしました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	&amp;nbsp;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	&amp;nbsp;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	「庶務さん」&lt;br /&gt;
	「&amp;hellip;あぁ、監査君。おはよ」&lt;br /&gt;
	「おはようございます」&lt;br /&gt;
	「敬語抜けないねー」&lt;br /&gt;
	「ですねー」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	委員長の言うとおりに進むと、庶務さんがのんびりと歩いていました。&lt;br /&gt;
	これから自室に戻るところなのでしょう。のんびりながらも足取りは軽やかです。&lt;br /&gt;
	庶務さんは監査君が生徒会の中でも身近に感じる存在です。&lt;br /&gt;
	監査君は早速、例の暗号文を庶務に見せてみました。&lt;br /&gt;
	庶務さんは暗号文を受け取り斜め読みします。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	「この文章？」&lt;br /&gt;
	「はい」&lt;br /&gt;
	「んー&amp;hellip;俺もちょっとわかんないな。書記に聞いてみたら？」&lt;br /&gt;
	「書記さんですか」&lt;br /&gt;
	「こういうの得意だって聞いたよ」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	苦笑い気味に暗号文を返す庶務さんは自分の歩いてきた方とは逆方向を指さします。&lt;br /&gt;
	庶務さんにお礼を言って、監査君は書記さんに会いに行きました。&lt;br /&gt;
	けれど監査君は気がつきませんでした。&lt;br /&gt;
	庶務さんがものすごくあくどい笑みで監査君の背中を見ているのを&amp;hellip;。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	&amp;nbsp;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	&amp;nbsp;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	学園寮の一角にある自販機エリア。&lt;br /&gt;
	書記さんはそこで飲み物を買っていました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	「書記さん」&lt;br /&gt;
	「&amp;hellip;監査」&lt;br /&gt;
	「おはようございます」&lt;br /&gt;
	「ん&amp;hellip;はよ&amp;hellip;」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	書記さんは眠たげに、でも何時も通り言葉少なに答えました。&lt;br /&gt;
	口数の少なさで右に出る者はいません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	「なんか&amp;hellip;用？」&lt;br /&gt;
	「何か用がないと話しかけちゃいけませんか？」&lt;br /&gt;
	「別に&amp;hellip;用件しか言わない&amp;hellip;事務的な人間なの&amp;hellip;知ってるから&amp;hellip;」&lt;br /&gt;
	「そんなつもりはないんですけど&amp;hellip;これ、分かります？」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	書記さんは口下手だから口数が少ないのではありません。&lt;br /&gt;
	口を開けば毒を吐く毒舌人間なのです。&lt;br /&gt;
	監査君は書記さんに例の暗号文を見せました。&lt;br /&gt;
	書記さんは素直に受け取り、文章に目を走らせます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	「&amp;hellip;これ？」&lt;br /&gt;
	「はい」&lt;br /&gt;
	「こんなの&amp;hellip;最初から会計に聞きに行けばいい話だろ&amp;hellip;？なんで&amp;hellip;わざわざ俺に言うんだよ&amp;hellip;。人に言われたことしか出来ないの&amp;hellip;？」&lt;br /&gt;
	「あー&amp;hellip;まぁ、そうなんですけど。」&lt;br /&gt;
	「&amp;hellip;ゴメン」&lt;br /&gt;
	「気にしてませんよ」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	毒舌な書記さんですが、中身は誰よりも優しく、自分の毒舌で人を傷つけることを何よりも恐れています。&lt;br /&gt;
	だから何時でも黙して語らないのです。誰も傷つけないために。&lt;br /&gt;
	それを理解してる監査君は傷ついた素振りすらせず書記さんにお礼を言い、ある場所に向かいました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	&amp;nbsp;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	&amp;nbsp;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	学園寮内学習室。&lt;br /&gt;
	学園でも利用者の少ないこの部屋に、監査君の目的の人物は居ました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	「会計さん」&lt;br /&gt;
	「あれ？かーんさ君じゃん。おーはよ！」&lt;br /&gt;
	「おはようございます」&lt;br /&gt;
	「どしたの？こんな過疎地に来るなんて珍しいじゃない」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	寮内学習室の窓側、一番奥の角のスペース。&lt;br /&gt;
	何時もの定位置に会計さんは居ました。&lt;br /&gt;
	机にはノートと参考書があり、お勉強してたのが窺えます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	「お邪魔でした？」&lt;br /&gt;
	「うーうん。休憩なう」&lt;br /&gt;
	「そうですか。ちょっと訊きたい事があって」&lt;br /&gt;
	「何々ー？」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	これなんですけど、と監査君は会計さんに暗号文の書かれた紙を手渡しました。&lt;br /&gt;
	会計さんは受け取った紙をじっくりと読み、裏返したりもして一通り観察します。&lt;br /&gt;
	回転椅子を回す度、ゆらりゆらりとピアスが揺れて、監査君の視界に入りました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	「どうでしょう会計さん」&lt;br /&gt;
	「&amp;hellip;さしもの俺でも、こういうクイズとか暗号はジャンル外なんだよねー」&lt;br /&gt;
	「意外です」&lt;br /&gt;
	「意外？」&lt;br /&gt;
	「頭が柔らかいってイメージがあったんで」&lt;br /&gt;
	「俺四角四面なんだよねー。杓子定規っていうかー」&lt;br /&gt;
	「なるほど」&lt;br /&gt;
	「ふくかいちょーに訊いてみなよー。俺より頭やらかいからさー」&lt;br /&gt;
	「副会長さんに、ですか？」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	監査君は副会長さんを頭に思い浮かべます。&lt;br /&gt;
	しかし、監査君の頭に居る副会長に頭が柔らかいというイメージはあまりありませんでした。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	「人は見かけによらないっていうじゃない？だから試しに訊いてみれば良いよぉ」&lt;br /&gt;
	「はぁ&amp;hellip;」&lt;br /&gt;
	「今なら多分中庭に居るんじゃないかなー？」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	学園寮の中庭はあまり生徒には知られていない日当たりスポット。&lt;br /&gt;
	寮内学習室も過疎地ですが、それを超える過疎具合、それが学園寮の中庭です。&lt;br /&gt;
	監査君は会計さんにお礼を述べ、とりあえず中庭に向かう事にしました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	&amp;nbsp;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	&amp;nbsp;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	寮から出て中庭に向かう監査君。&lt;br /&gt;
	正直半信半疑だった監査君ですが、会計さんの言うとおり中庭には日向ぼっこしている副会長さんが居ました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	「&amp;hellip;監査か&amp;hellip;じゃない、監査君ですか」&lt;br /&gt;
	「はい、おはようございます。すいません日向ぼっこ中に」&lt;br /&gt;
	「いえ&amp;hellip;構いませんよ、どうしましたか？」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	寝転がりながら丁寧な物腰で対応してくれる副会長さん。&lt;br /&gt;
	そのギャップに、監査君は何時も驚かされています。&lt;br /&gt;
	前副会長の狡賢い・狡猾という印象とは対照的な、優しくも不器用な印象を持つ副会長に、同じ委員会だった先輩を思い出す監査君。&lt;br /&gt;
	庶務さんの次に親近感を持つ人でした。&lt;br /&gt;
	監査君は副会長さんの隣に座り、やっぱり例の暗号文について訊いてみます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	「これなんですけど&amp;hellip;何か分かりませんかね？」&lt;br /&gt;
	「暗号&amp;hellip;ですか」&lt;br /&gt;
	「えぇ」&lt;br /&gt;
	「&amp;hellip;駄目ださっぱりわかんねぇ&amp;hellip;じゃない、分かりません。」&lt;br /&gt;
	「&amp;hellip;無理しなくて良いですよ副会長さん」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	副会長さんは元々丁寧さという言葉とは無縁な人間でした。&lt;br /&gt;
	副会長になるに際して自己を振り返り、今までの言動では生徒たちに示しがつかないと思った副会長さんは、こうして自己改革に腐心しているのです。&lt;br /&gt;
	就任から半年経ちますが、生来の性格というのは中々矯正しづらいもの。&lt;br /&gt;
	今でこそ物腰の柔らかさが板についてきていますが、ときたまぶっきらぼうで粗野な面が出てしまうのは仕方なしと言ったところです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	「すいません、お役に立てなくて」&lt;br /&gt;
	「いえ、考えてくれただけでもありがたいですよ。ありがとうございます副会長さん」&lt;br /&gt;
	「あぁ、どういたしまして。&amp;hellip;あ、会長ならもしかして&amp;hellip;」&lt;br /&gt;
	「会長ですか」&lt;br /&gt;
	「今なら自室に居らっしゃると思いますよ？」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	&amp;nbsp;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	&amp;nbsp;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	「というわけで最後の砦、会長までやってきました」&lt;br /&gt;
	「いらっしゃい監査君」&lt;br /&gt;
	「おじゃまします会長」&lt;br /&gt;
	「ゆっくりしていってね！」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	監査君は副会長さんの言うとおりに生徒会長さんの部屋にやってきました。&lt;br /&gt;
	会長さんはにっこりと人好きする笑顔で迎えてくれてます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	「それで会長、本題なんですが」&lt;br /&gt;
	「それよりお茶しない？美味しい紅茶を貰ったんだ」&lt;br /&gt;
	「え、まだ昼前&amp;hellip;」&lt;br /&gt;
	「飲むだけなら別に平気でしょう？」&lt;br /&gt;
	「まぁ、そうですけど」&lt;br /&gt;
	「じゃあ決まり。用意するからちょっと待っててね」&lt;br /&gt;
	「えー&amp;hellip;分かりました」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	何やら強引に押し通され椅子に座らせられる監査君。&lt;br /&gt;
	会長さんはいそいそとティーセットを出しています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	「ミルクは要るかな？」&lt;br /&gt;
	「ストレートでお願いします」&lt;br /&gt;
	「了解」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	お湯を沸かしながら手際よく茶葉を淹れる会長さん。&lt;br /&gt;
	監査君はその缶に見覚えがありました。&lt;br /&gt;
	けど、あまりにおぼろげな記憶だし確証も無しに指摘するのは失礼かな、と監査君は違和感を無視します。&lt;br /&gt;
	その違和感は実際当たってて、お茶しようなんて言うのは監査君を引き留める大義名分でしかないというのは会長さんしか知りません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	「どうぞ」&lt;br /&gt;
	「ありがとうございます。いただきます」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	目の前に出された紅茶からを良い香りが漂ってきます。&lt;br /&gt;
	紅茶が好き、というわけではない監査君。そんな監査君の記憶の中でも会長の淹れる紅茶はぴか一の美味しさです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	「&amp;hellip;やっぱ会長の淹れるお茶って美味しいですね。」&lt;br /&gt;
	「そう？そう言ってもらえると嬉しいな」&lt;br /&gt;
	「ふー&amp;hellip;」&lt;br /&gt;
	「おかわりあるよ」&lt;br /&gt;
	「&amp;hellip;いやいや、そうじゃなくて」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	じゃあお言葉に甘えて&amp;hellip;なんて言葉が口に出る前に監査君は本来の目的を思い出しました。&lt;br /&gt;
	今日中に謎を解かなければ監査君の秘密を暴露される可能性があるのです。&lt;br /&gt;
	差出人が誰かとか、自分でもどんな秘密だろうとか、気になるところではありますが、秘密というくらいですので暴露されたくないことに決まってます。&lt;br /&gt;
	不安の芽は早めに摘み取っておくに限る、と監査君は思いました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	「この暗号のようなものなんですが&amp;hellip;」&lt;br /&gt;
	「暗号、ね&amp;hellip;」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	会長さんは監査君から暗号文の書かれた紙を受け取り、目だけを動かし読みました。&lt;br /&gt;
	少し考える素振りをしてから唐突に、監査君を見つめる会長さん。&lt;br /&gt;
	驚いたのは監査君です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	「会長？」&lt;br /&gt;
	「知りたい？」&lt;br /&gt;
	「え？&amp;hellip;えぇ、是非」&lt;br /&gt;
	「そう&amp;hellip;じゃあ、教えてあげる」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	会長さんは紙を床に投げ捨て監査君に近寄ります。&lt;br /&gt;
	監査君はその行動に疑問を持ちましたが、口にしようとした時には既に会長さんとの距離は殆どありませんでした。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	「かい、ちょう？」&lt;br /&gt;
	「よーく、よーく&amp;hellip;聞いてね？」&lt;br /&gt;
	「は、はい」&lt;br /&gt;
	「あれはね&amp;hellip;」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	会長さんの顔が監査君の耳元に近寄ってきます。&lt;br /&gt;
	女の子がされたらきっと一発でメロメロです。しかし悲しかな監査君は立派な男子。メロメロよりも先に困惑と緊張が芽生えます。&lt;br /&gt;
	耳に息がかかり、監査君は身を竦ませました。そんな監査君の様子を見て会長さんは嬉しそうに口元を歪め、答えを口にしようとします。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	&lt;br /&gt;
	その時&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	&lt;br /&gt;
	そんな状況を嘲笑うかのように、レトロな機械音が部屋を埋め尽くしました。&lt;br /&gt;
	黒電話の着信音。監査君の携帯電話でした。&lt;br /&gt;
	監査君は慌てて電話の相手を確認します。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	「あ、委員長から電話だ」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	相手は朝一番に会った委員長さんでした。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	「委員長&amp;hellip;またお前か&amp;hellip;」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	そんな呟きも監査君の耳には入りません。&lt;br /&gt;
	監査君はそそくさと電話に出ます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	「もしもし、委員長ですか？」&lt;br /&gt;
	『反応速度が遅くなったね』&lt;br /&gt;
	「俺はライト信者ですから。で、どうかしました？」&lt;br /&gt;
	『他の委員は未だに3コール以内だよ。特に用はないけど、暗号解けたかなって』&lt;br /&gt;
	「それが&amp;hellip;今会長とお茶してて」&lt;br /&gt;
	『どうしてそうなった』&lt;br /&gt;
	「さぁ&amp;hellip;？」&lt;br /&gt;
	『まぁいいや。ねぇ、会長君に代わってくれない？ちょっとお話があるんだ』&lt;br /&gt;
	「え？いいですけど&amp;hellip;」&lt;br /&gt;
	「どうしたの？監査君」&lt;br /&gt;
	「委員長が会長に代われと」&lt;br /&gt;
	「俺に？ちょっと待ってね&amp;hellip;はい、お電話代わりました&amp;hellip;」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	ケイタイを持ってリビングから出てしまった会長さん。&lt;br /&gt;
	監査君にはその会話は聞こえません。&lt;br /&gt;
	残された監査君は一人、リビングを見回します。&lt;br /&gt;
	ふと、監査君の目にカレンダーが止まりました。&lt;br /&gt;
	三月のままのカレンダー。しかし、今日から暦が変わっていたような&amp;hellip;？&lt;br /&gt;
	違和感を覚えた監査君でしたが、部屋の主が居ないのに勝手に部屋の物を弄るのは些か抵抗がありました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	&amp;nbsp;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;
	今日が別名何の日か。監査君が気付いたのは午後になってからでしたとさ。&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	&lt;br /&gt;
	&amp;nbsp;&lt;/p&gt;
&lt;br /&gt;&lt;a href=&quot;https://distorsion.blog.shinobi.jp/%E5%AD%A6%E5%9C%92%E3%82%82%E3%81%AEbl/4-1%E3%80%80%E7%9B%A3%E6%9F%BB%E3%83%87%E3%83%BC&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;おまけ&lt;/a&gt;</description> 
      <link>https://distorsion.blog.shinobi.jp/%E5%AD%A6%E5%9C%92%E3%82%82%E3%81%AEbl/4-1%E3%80%80%E7%9B%A3%E6%9F%BB%E3%83%87%E3%83%BC</link> 
    </item>
    <item>
      <title>猫の日に便乗してみた</title>
      <description>「そりゃさ、驚きもしますよ。」&lt;br /&gt;
「うん」&lt;br /&gt;
「目の前には友人一同。見慣れぬ帽子」&lt;br /&gt;
「持っておくもんだよね」&lt;br /&gt;
「と言いつつ俺も被っててさ。一斉に取ってみたら」&lt;br /&gt;
「ヤバい何これたぎる&amp;hellip;！」&lt;br /&gt;
「俺もばかたみたいに能天気な奴になりてぇ」&lt;br /&gt;
「かくやんキャラ崩壊してるよ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
そこは猫耳パラダイスでした。&lt;br /&gt;
なんて、バカなことがあってたまるか！&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
＋＋2/22のネコ猫パラダイス＋＋&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「なんていうか、ゴメンねかたかた」&lt;br /&gt;
「え？なんで謝られてるの俺」&lt;br /&gt;
「かたかたの仕業だと思ってたんだ」&lt;br /&gt;
「俺も」&lt;br /&gt;
「僕も」&lt;br /&gt;
「満場一致とか酷い！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自業自得だ。という思いも満場一致だった。&lt;br /&gt;
俺たちの頭には小さな三角形が二つ、くっついている。&lt;br /&gt;
本物じゃない(本物だったら怖い)。でも外せない。これなんて呪い？&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「&amp;ldquo;外したら爆発します&amp;rdquo;って書いてあったんだよね。オォ、コワイコワイ」&lt;br /&gt;
「まさかの脅しっ！？怖いこの耳怖い！」&lt;br /&gt;
「かたかた見てなかったの？」&lt;br /&gt;
「いやぁ取説って見るのダルいよねー」&lt;br /&gt;
「おはようみんなー&amp;hellip;」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
俺の同室者、吉井吉良が顔を出す。&lt;br /&gt;
相変わらず可愛らしいお顔。生徒会長様が落ちるわけだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「おはよう吉井」&lt;br /&gt;
「てか吉井も耳が&amp;hellip;」&lt;br /&gt;
「なんだみんなついてんじゃん。俺だけじゃなくてヨカッター」&lt;br /&gt;
「馬鹿言え、俺の同室者にはついてなかったんだからみんなじゃない」&lt;br /&gt;
「え」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
なんの法則があるんだろう&amp;hellip;。&lt;br /&gt;
謎だ&amp;hellip;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ネコだけに猫耳&amp;hellip;」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
かたかたの言い分は放っておこう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「吉良、遅刻するから早くしないと&amp;hellip;って何これみんな猫耳ついてるじゃん」&lt;br /&gt;
「オッス町田きゅん相変わらず美人ナリね！」&lt;br /&gt;
「帽子ってことは&amp;hellip;」&lt;br /&gt;
「俺もだよ。まったくとんだイタズラだよね&amp;hellip;」&lt;br /&gt;
「迷惑極まりない」&lt;br /&gt;
「俺じゃないよ誤解しないでひなたん！あとにっしー便乗しないで！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
日頃の行いが悪いのが悪い。&lt;br /&gt;
やっぱり満場一致だった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
時は流れてお昼休み。&lt;br /&gt;
なんだか教室の人口密度が何時もより低い気がした午前中。帽子を被ってる子も少なくなく、何が起こってるかは明白な気もした。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「あれ？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
何時もの四人に吉瀬、吉井、町田、大河内を加えた大所帯でお昼を囲む&amp;hellip;筈のお昼休み。&lt;br /&gt;
居るのは俺、かくやん、吉瀬の三人だけだった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「どうなってるの？」&lt;br /&gt;
「あー、えっとな。まず船井。船井はバツ組のえっと&amp;hellip;」&lt;br /&gt;
「あぁ、理解した」&lt;br /&gt;
「籠羽に連れてかれたんだね&amp;hellip;ドンマイにっしー」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
葛籠羽。にっしーに恋心を抱く後輩で、飽き症だ。飽き性でなく飽き症。&lt;br /&gt;
今日は野生児系キャラだったんだろう。第六感が働いて「今日の縁先輩はなんか据え膳な気がするから早退する」とでも言い誘拐した&amp;hellip;んだろうなぁ。&lt;br /&gt;
一方のにっしーは運動神経０だからあっさり捕まり今は&amp;hellip;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「考えるなおふろさん」&lt;br /&gt;
「にっしー&amp;hellip;君の勇姿を俺は忘れない&amp;hellip;っ！」&lt;br /&gt;
「って感じで町田は大河内に、吉井は会長に連れてかれたんだよ」&lt;br /&gt;
「猫の日改めて誘拐の日だな」&lt;br /&gt;
「三賢はクラス違うから流石に分かんないなー」&lt;br /&gt;
「あぁ、想像つくからいいよ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
とメール着信。かたかたからだ。&lt;br /&gt;
タイトルはへるぷみ&amp;hellip;見なかったことにしよう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「観察する側からされる側になった三賢鷹見の苦労が偲ばれます」&lt;br /&gt;
「良いんじゃないか？本人も好きなんだし」&lt;br /&gt;
「あー、休みとかリアル離してくれないらしいからね」&lt;br /&gt;
「名前負け先輩マジ絶倫」&lt;br /&gt;
「かたかたの勇姿は&amp;hellip;放課後には忘れてるかな」&lt;br /&gt;
「お前ら三賢には酷いな」&lt;br /&gt;
「吉瀬は知らないからな。ばかたの薄情具合を」&lt;br /&gt;
「真っ先に逃げるからねかたかたは」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
あの機動力をにっしーに分けてあげてほしいくらいだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ピンポンパンポーン&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
『えー、風紀委員会より臨時のお知らせです』&lt;br /&gt;
『めんどくせぇなぁったく&amp;hellip;』&lt;br /&gt;
『ちょっ、委員長だろちゃんと仕事しろふーき！』&lt;br /&gt;
『るっせぇ。あー、風紀委員会、委員長の御堂富貴だ。要点だけ簡潔に述べる。一度しか言わねぇからよく聞け。良いか？&amp;ldquo;誘拐はすんな。放課後まで我慢しろ&amp;rdquo;&amp;hellip;以上だ』&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ピンポンパンポーン&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;」&lt;br /&gt;
「臨時の注意しなきゃいけないくらいなんだな」&lt;br /&gt;
「これからどんどん減ってくのか&amp;hellip;」&lt;br /&gt;
「そして誰もいなくなった」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
なんという推理小説。&lt;br /&gt;
そして悪夢の午後が始まるのであった&amp;hellip;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
放課後。&lt;br /&gt;
俺は一人風紀委員会本部に向かう。勿論藍唯さんに会いに行くためだ。&lt;br /&gt;
かくやん？あぁ、今日は五限が古典でね。日隅先生に呼び出し、もとい誘拐された。&lt;br /&gt;
今頃どうなってるんだろう。考えたくない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「芙ー露先輩」&lt;br /&gt;
「あ、前」&lt;br /&gt;
「文面だと名前ってわかんねぇよな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
向かい側から歩いてきたのは足立前。籠羽と同じく後輩だ。&lt;br /&gt;
あんな風に告白されちゃって、断った手前気まずい気がするけど、あまり気にしないのが俺ら流。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「先輩も帽子？なんか今日帽子率たけぇな」&lt;br /&gt;
「はは&amp;hellip;そだね」&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;なんか隠してんの？」&lt;br /&gt;
「い、いや？気分だよ気分！」&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;&amp;hellip;&amp;hellip;&amp;hellip;」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
あぁ、前の視線が痛い！&lt;br /&gt;
勘と頭が良い前は気がつくかもしれない。視線が頭に集中。ヅラじゃないカツラだ！なんでもない！&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「なるほど猫耳か。そういや今日2月22日だったな」&lt;br /&gt;
「え？え、あれっ！？」&lt;br /&gt;
「す・き・だ・ら・け」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;hellip;そうでした、前は反射神経も良いんでした&amp;hellip;トホホ&amp;hellip;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「本物？」&lt;br /&gt;
「本物だったら怖い」&lt;br /&gt;
「ふぅん。取れねぇんだ」&lt;br /&gt;
「取ったら爆発するんだよ&amp;hellip;」&lt;br /&gt;
「じゃああれか、お姫様に掛けられた呪いは王子様のキスで解ける&amp;hellip;とか？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
気づけば後ろは壁、前は前の整った顔。&lt;br /&gt;
いつの間にか追い詰められた俺は挙動不審、目が泳いでいた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「お、おとぎ話じゃないかそれ」&lt;br /&gt;
「おとぎ話が嘘とは限らねぇよ」&lt;br /&gt;
「これは呪いじゃないし」&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;そんなのは建前、据え膳食わねば男の恥、だろ？」&lt;br /&gt;
「すえ、据え膳言うな&amp;hellip;！」&lt;br /&gt;
「ま、もっと恥ずかしい事するからいーけど」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
話をまともに聞いていない前をなんとか食い止め、顔を反らす。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「だ、ダメだよ前&amp;hellip;！俺には&amp;hellip;藍唯さんが&amp;hellip;！！」&lt;br /&gt;
「バレなきゃ良い、バレても奪う、略奪愛」&lt;br /&gt;
「七五調でも耳元で囁いてもダメなのっ！」&lt;br /&gt;
「厳密には七五調じゃねぇけど」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
そういう問題じゃないー！&lt;br /&gt;
ダメだっ&amp;hellip;キス&amp;hellip;され&amp;hellip;っ！&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「芙露君！」&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;チッ、タイミング良すぎ&amp;hellip;」&lt;br /&gt;
「あ、藍唯さんっ！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
藍唯さんが風紀委員会本部の方から走り寄ってくる。&lt;br /&gt;
その表情は焦りと驚愕が混じったものだった。&lt;br /&gt;
前は前であっさり俺を解放する。&lt;br /&gt;
俺は躊躇いなく藍唯さんの元へ走った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
それが前の気持ちを断った俺に出来る誠意。前も分かってること。&lt;br /&gt;
だから前は藍唯さんの前ではあっさり身を引くんだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「何もされてない？」&lt;br /&gt;
「はい、藍唯さんが来てくれたから」&lt;br /&gt;
「よかった&amp;hellip;遅かったから心配したんだ。こんな可愛らしい耳を付けた芙露君が誰かに連れ去られてないかね。案の定襲われてたみたいだけど」&lt;br /&gt;
「襲われて&amp;hellip;」&lt;br /&gt;
「据え膳食わねば」&lt;br /&gt;
「それはもう良いです」&lt;br /&gt;
「チッ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
俺を可愛いと言うのは藍唯さんと前くらいだ。&lt;br /&gt;
こんな平凡顔を可愛いと言うのだから、伊達食う虫も好き好きって事なのかなぁ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;今回は引く。でも大豆島先輩」&lt;br /&gt;
「何？」&lt;br /&gt;
「テクは俺のが上だから、一度噛まれたら戻れなくなるかもよ？芙露先輩エロい事は初心者だから」&lt;br /&gt;
「なっ！何言って」&lt;br /&gt;
「だったら守るさ。芙露君には噛みつかせない」&lt;br /&gt;
「おーおー勇ましいこって。じゃあな先輩方、よい放課後をー」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ニヤニヤ笑いながら前は去っていく。多分自室に戻るつもりなんだろう。&lt;br /&gt;
それにしても&amp;hellip;エロい事初心者ってなんだよ&amp;hellip;そりゃ、経験豊富って訳じゃないけどさ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;芙露君」&lt;br /&gt;
「はひっ！なんでしょう藍唯さん！」&lt;br /&gt;
「守るから、絶対に」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
真剣な声で、真剣な顔で、藍唯さんは俺に誓う。&lt;br /&gt;
&amp;hellip;何時もは気弱なくせに、こういうときは本当にカッコいいんだから。&lt;br /&gt;
だから、好きなんだけど。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;守られても、良いですかね」&lt;br /&gt;
「うん」&lt;br /&gt;
「じゃあ、お願いします」&lt;br /&gt;
「こちらこそ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
愛しい貴方に触れるだけのキス。&lt;br /&gt;
廊下だなんて、誰かに見られるかもしれない場所。&lt;br /&gt;
でも、今日は猫の日改め誘拐の日。&lt;br /&gt;
どうせ誰も、見てやしない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;あの、芙露君」&lt;br /&gt;
「はい？」&lt;br /&gt;
「猫耳その&amp;hellip;か、可愛いね」&lt;br /&gt;
「猫耳が、ですか？」&lt;br /&gt;
「いや！猫耳つけた芙露君が可愛いんだよ！」&lt;br /&gt;
「誘拐します？」&lt;br /&gt;
「誘拐&amp;hellip;されたい？」&lt;br /&gt;
「貴方になら」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
あ、両者合意の上じゃ誘拐じゃなくて逃避行？&lt;br /&gt;
寧ろ俺が野良猫で、藍唯さんに拾われた？&lt;br /&gt;
&amp;hellip;それはそれで悪くないかな、なんてね。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
</description> 
      <link>https://distorsion.blog.shinobi.jp/%E7%81%98%E5%9F%8E%E5%AD%A6%E5%9C%92%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA/%E7%8C%AB%E3%81%AE%E6%97%A5%E3%81%AB%E4%BE%BF%E4%B9%97%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%BF%E3%81%9F</link> 
    </item>
    <item>
      <title>高尾君と大豆島君のバレンタイン</title>
      <description>ここは灘城学園、風紀委員会本部。&lt;br /&gt;
一人の青年がデスクに向かい書類とにらめっこしていた。&lt;br /&gt;
委員は見回りにより不在、委員長に至っては嬉々として騒ぎを収めに行ってしまった。&lt;br /&gt;
風紀委員長、御堂富貴は三度の飯よりケンカ好きな男であるので、最早年中行事なのだが。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「だからって俺一人にこの量捌けって言うなよな&amp;hellip;」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
と呟いたのは風紀副委員長、大豆島藍唯その人だ。&lt;br /&gt;
灘城学園の風紀委員会は生徒会ほどではないが仕事が多い。&lt;br /&gt;
特に今年度は新設クラス(加害者)と既存クラス(被害者)の(一方的な)衝突が多いため、学園の治安維持が目的である風紀委員会はその対処にてんやわんやなのである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「失礼します。大豆島先輩いらっしゃいますか&amp;hellip;？」&lt;br /&gt;
「芙露君？どうしたの？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
控えめなノックの音がして、藍唯が返事を返す。&lt;br /&gt;
すると、ドアの向こうから一人の生徒が顔を出した。&lt;br /&gt;
高尾芙露。この学園の二年生で、藍唯の恋人である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「いや、その&amp;hellip;お一人ですか？」&lt;br /&gt;
「悲しいことにね&amp;hellip;」&lt;br /&gt;
「ダメですよ手綱離しちゃ&amp;hellip;」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
とダメ出しする顔は呆れるよりも哀れみよりも、しかたないなぁといった表情だ。&lt;br /&gt;
その中には愛しさや慈しみが含まれている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「面目無いです&amp;hellip;」&lt;br /&gt;
「俺は藍唯さんのそういうとこが好きなんで、別にいいんですけど」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
キュン&lt;br /&gt;
藍唯の中でそんな音がした。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「それに、今はそっちの方が好都合というか&amp;hellip;」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
俺は何時も二人きりの方が好都合だ！と藍唯は心の中で叫んだ。&lt;br /&gt;
いつもは富貴７割、芙露の関係者２割、学園内でのトラブル１割に邪魔されるのが通例で、藍唯の堪忍袋の緒はそろそろ切れそうだったりする。&lt;br /&gt;
しかし、切れたところで大して怖くないとは富貴の言だ。&lt;br /&gt;
根本が善人である藍唯にとって怒りは常に蔑ろにされるものである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;ちょうどキリの良いとこまで終わったから、休憩しようと思ってたんだ。芙露君、何か甘いもの持ってないかな？」&lt;br /&gt;
「は、はい！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
芙露の手にある可愛らしくラッピングされたものに気がつき、藍唯はソファに座るよう促す。&lt;br /&gt;
2月14日、バレンタインデー。&lt;br /&gt;
生徒の間でも人気のある富貴は大量のチョコレートを貰っている。&lt;br /&gt;
その処理を手伝わされるのは風紀委員会一同。今日もその手伝いを眺めていた藍唯にはピンときたのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その手にある物は、俺に作ってくれた&amp;hellip;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ヤバい&amp;hellip;凄く嬉しい&amp;hellip;」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
コーヒーを淹れながら藍唯は緩む頬を抑えていた。抑えきれていない。&lt;br /&gt;
端から見たらただの変質者だ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「藍唯さん、手伝いましょうか？」&lt;br /&gt;
「あ、あぁいいよもう持っていくから。芙露君は座ってて？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
コーヒーを持ってソファまで移動する。&lt;br /&gt;
芙露は定位置に座っていた。&lt;br /&gt;
三人がけソファの端っこ。遠慮するような詰め方に、藍唯は思わず苦笑いを溢す。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「もっと真ん中に来ても良いのに」&lt;br /&gt;
「え？でも&amp;hellip;」&lt;br /&gt;
「そっち寄ってもいい？」&lt;br /&gt;
「わわ&amp;hellip;！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
テーブルにはクッキーとコーヒー二つ。&lt;br /&gt;
藍唯は早速クッキーを食べることにした。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「手作り？」&lt;br /&gt;
「はい&amp;hellip;その、キッドとかじゃなくて、小麦粉とかから」&lt;br /&gt;
「そうなの？凄いね」&lt;br /&gt;
「キッドだとチョコレートが&amp;hellip;」&lt;br /&gt;
「あ&amp;hellip;そっか、ゴメンね」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
藍唯はあまりチョコレートを食べない。バレンタインにもチョコレートだけは遠慮している。&lt;br /&gt;
去年それを知らずにチョコレートを渡してしまった芙露は大変な目に遭ってしまったのだが、それはまた別の話。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そんな&amp;hellip;！良いんです！俺は全然手間じゃないですから。それに&amp;hellip;」&lt;br /&gt;
「それに？」&lt;br /&gt;
「俺の気持ちがよりいっそ藍唯さんに伝わる気がするんです。大好きって気持ちが、いっぱい」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ドキューン！&lt;br /&gt;
藍唯の心は完全に撃ち抜かれた。&lt;br /&gt;
衝動的に芙露の唇に自分の唇を重ねる。&lt;br /&gt;
触れるだけのキスを何度かした後、ディープキス。&lt;br /&gt;
ふと、チョコレートの味がした。&lt;br /&gt;
藍唯は芙露の唇をたっぷり堪能した後、名残惜しそうに唇を離した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ねぇ&amp;hellip;芙露君&amp;hellip;」&lt;br /&gt;
「ぁ&amp;hellip;はい&amp;hellip;？」&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;チョコレート、食べたでしょ？」&lt;br /&gt;
「あっ&amp;hellip;さっきの&amp;hellip;」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
藍唯がコーヒーを淹れている間、芙露は友人から貰ったチョコレートを食べていたのだ。&lt;br /&gt;
もう口には残ってないからと油断していたらこの有り様。芙露は此処に来て後悔した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
藍唯がチョコレートを食べないのは、彼がチョコレート嫌いだから―ではない。&lt;br /&gt;
寧ろ藍唯はチョコレートが好きだ。甘いものの中でも一等に好きな物である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
大豆島藍唯は善人である。&lt;br /&gt;
善人であるからこそ、溜め込みやすい。&lt;br /&gt;
そんな藍唯のストッパーを破壊するのが、好物であるチョコレートだった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
簡単に言うと、藍唯はチョコレートを食べるとエロくなる。&lt;br /&gt;
言動行動、それに伴い雰囲気も。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
それは普段から抑えている芙露への欲求が大半なのだが、藍唯が抱えるストレスも含まれていたりする。&lt;br /&gt;
芙露はそれを分かっているから、何も言わずされるがままだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ただ、ここは風紀委員会本部。公衆の場だ。誰が何時帰ってくるかわからない。&lt;br /&gt;
せめて藍唯の部屋に！と芙露は願った。&lt;br /&gt;
そんな願いも虚しく、藍唯は芙露をソファに押し倒す。芙露は慌てて藍唯を制した。&lt;br /&gt;
藍唯は実に不満そうな顔である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「芙露君&amp;hellip;」&lt;br /&gt;
「お、俺、部屋が良いです。藍唯さんの部屋&amp;hellip;」&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;&amp;hellip;&amp;hellip;&amp;hellip;」&lt;br /&gt;
「あ、藍唯さん？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
何かを考えているらしい藍唯に、芙露は混乱した。&lt;br /&gt;
嫌われた、だろうか？と不安ばかりが芙露を支配する。&lt;br /&gt;
芙露はその家庭環境から甘え下手のため、ワガママを言うことは苦手だ。&lt;br /&gt;
小さなワガママでも、芙露にとっては大きなワガママなのである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「加減できないよ？」&lt;br /&gt;
「え？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
芙露は予想できなかった答えに間の抜けた声を上げてしまう。藍唯はそんな芙露を愛しそうに抱きしめた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「遠慮無く頂いちゃうから、多分明日は学校無理だよ？」&lt;br /&gt;
「えぇ！？」&lt;br /&gt;
「俺はそれでもオッケーなんだけど、寧ろ望み通りの展開なんだけど&amp;hellip;良いの？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
何時もの藍唯なら絶対に言わないだろう台詞に顔を真っ赤にする芙露。&lt;br /&gt;
真っ赤な顔のまま藍唯を抱き締め返し、それをもって藍唯への返事とした。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
―媚薬味のバレンタインデーキス―&lt;br /&gt;
</description> 
      <link>https://distorsion.blog.shinobi.jp/%E7%81%98%E5%9F%8E%E5%AD%A6%E5%9C%92%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA/%E9%AB%98%E5%B0%BE%E5%90%9B%E3%81%A8%E5%A4%A7%E8%B1%86%E5%B3%B6%E5%90%9B%E3%81%AE%E3%83%90%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%B3</link> 
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