…俺は、どの位の大怪我したら死ねますか?
例えば大型トラック。
例えば窓ガラス。
……例えばこの斧。
全てを俺を殺すために
歩道橋から落ち
窓ガラスにぶつかり
斧を振り下ろし
全て殺す為殺す為殺す為殺す為殺す為殺す為殺す為殺す為殺す為殺す為殺す為殺す為殺す為殺す為殺す為殺す為殺す為殺す為殺す為殺す為殺す為殺す為殺す為殺す為殺す為殺殺す為殺す為殺す為殺す為殺す為す為殺す為殺す為殺す為殺す為殺す為殺す殺す為殺す為殺す為殺す為殺す為為殺す為殺す為殺す為殺す為殺す為殺す為殺す為殺す為殺す為殺す為殺す為殺す為殺す為殺す為殺す為殺す為殺す為殺す為殺す為殺す為殺す為殺殺す為殺す為殺す為殺す為殺す為す為殺す為!!!
それでも、それでもそれでもそれでも!俺は死ねない。
神経は繋がれ筋肉血管皮膚の再生。
それがすべて一日で終わってしまう。
なんて立派な化け物!何て立派な異形!
これならば生きているだけで皆不幸になる。
一番身近な彼を不幸にしてまで、俺は生きる権利が有るか!?
それでも彼はきっと言う。俺は不幸でないと言う!
いない方が楽だったろうに。重荷が無ければ楽なように、俺が居るから彼は不幸。
殺してしまえ、捨ててしまえ消してしまえ。そして俺なんか忘れしまえ!
そうすればきっと不幸でなくなる。
何で俺化け物なんだろう?何で他の皆と違うんだろう?
その答えは、きっと解らないんだろうけど。
キスしていいですか?
抱いてもいいですか?
可愛い君は何時だって“僕は可愛くないから駄目”と苦笑いするけれど、
君は知らない。君が部活で走る度、跳ぶ度に、視線が君に向かっている事を。
君は…とても綺麗に跳ぶんだ。細い綺麗な体で、高く高くへ跳ぼうとする。
こんなに綺麗で、可愛いのにね、君は笑うんだ。“僕よりもっと良い人がいるよ。”と言うんだ。
僕は思う。僕はきっと幸せ者だ。だってこの手に君を抱ける権利があるんだから。
僕は君の“一番”だと言える自信があるし、君への愛は誰にも劣らない。
だから、そんな悲しい事言わないでおくれ、僕の可愛い人。
偶然出会って偶然帰り道が同じ。
それだけでこんなにドキドキする。
それは必然だ、と君は言う。
運命、なんだよ。とロマンチックな一言。
まじかよ…と思った15歳の春。