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箱豆腐
性別:
非公開
自己紹介:
病名:都会中毒、PC中毒、ゲーム中毒、妄想性

備考:最近ようやく世間慣れしはじめました。

早く大人になりたい一方子供で居たい矛盾で構成されてる。

内向的なので交友関係が狭く浅い。

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「隆也は温かいな。」



明かりの無い部屋で、高瀬は言った。

「…熱があるからじゃないですか?」




「まぁ、そうなんだけどさ。」
ぬくいぬくい、と高瀬は阿部の頭を撫でた。
冬の寒さが2人の顔を刺す。
「…綺麗っすね、星。」
「そうだな。」
窓辺から見上げた星空は、冬の澄んだ空気と新月の影響で美しく演出されていた。
「準太さん…。」
「ん?」
「今日は…すいません。折角来てくれたのに…。」
「謝んなよ。俺が勝手に来たんだから。」
高瀬は今日、阿部の誕生日を祝う為阿部の家に訪れた。
しかし阿部は風邪を引いていて、お祝いどころでは無くなってしまったのだ。
阿部の家には誰も居らず、風邪で寝ている阿部を一人にしておくのを心配に思った高瀬は、阿部の家に泊まり込みで看病する事にしたのだ。
「でも、本当に平気なんすよ?もう熱も下がりかけてたし。」
「風邪は治りかけが肝心だって言うだろ?油断は禁物。」
窓開けて言う台詞じゃないけどな。と高瀬は胡座で毛布を羽織って阿部を膝の上に座らせ、毛布の中に入れる。

「隆也は温かいな。」
「またですか?」
阿部はクスクスと笑い、高瀬に寄りかかる。
「だって本当だし。」
高瀬も阿部を後ろから抱きしめた。
「隆也が温かいのは、生きてる証拠だ。心臓が動いて、体中を血が巡っている。隆也がここに居て、生きてるんだって、安心できる。」
「…準太さんも生きてますよ。」

阿部は高瀬の胸に耳を当て目を閉じる。
阿部の耳に、一定感覚の鼓動が感じられた。
「隆也」
「?」
「誕生日おめでとう。これからもよろしく」
「…はい。」
阿部は柔らかな笑みを浮かべ、返事をする。高瀬は阿部の唇に触れるだけのキスをした。
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都合良く親と弟が居ない阿部家。おっとこれはぁぁ。
日時的には「家族出掛ける→べべ風邪引く→準太来る」になります。だから別に風邪引いてるべべを置いていったわけじゃないです。風邪は風邪でも風邪気味だからね。屁理屈っ!説明が要る文は小説って呼ばないんだからっ!
そして同時進行で榛阿暗め血物を打ってる辺りが私的榛阿と準阿の違い。具体的には
榛阿=バイオレンス
準阿=ほのぼの
です。
2007/12/11黒野朱鷺
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