「そういやさぁ。もう一人のゲスト、まだ来てねぇの?」
「あーそういえば来てないね。スタッフさんが『まだ来てないから先に教さえやって』って言ってたけど」
「七人目が来ない怪談みたいなオチは嫌だぜ俺…あ、来たみたいだな。けど誰なんだろ…」
「誰なんだろって、聞いてないの?」
「聞いてないっす」
「スタッフと言う名の先輩方がサプライズしてくれるそうなので」
「さぁてさてお待ちかね!遅れてきたスペシャルゲストのぉ登場です!」
ダララララララララ…ダン!
「にぃにぃー!」
ポフッ
「………………栄…ちゃん?」
「…誰?あの幼女」
「こ、これはぁー!先輩方の粋なサプライズ!らっくんの妹!信楽木栄ちゃんだぁぁぁ!!!!!」
「尋常じゃなく歳が離れてるね。3歳くらい?」
「にぃにぃにあえるからおいで!てちっちゃいひとがいってたの!でね!まぁまもいいってゆったから!にぃにぃあそんでー!」
「…お仕事終わったらね。それまでにぃにぃのお膝に座ってようか」
「あい!」
「へぇ、意外な一面をみたなぁ」
「そっすよねぇ。子供苦手なイメージあんのに」
「ほら、さっさとおたより読んでよ邦光。俺手が放せないから」
「くにちゃ、よーで?」
「おっしゃ任せろ!っと、最後のおハガキは…絹郷ネーム“かおなし”さんからです!」
「おぉ、誰なのか全く分からない」
「さっきまでどうも内輪向けだったからねぇ」
「なになに…『皆さんこんにちは。メリークリスマス。俺の悩みを聞いてください。俺には最近気になる奴が居ます。そいつは1年の三学期頃から体力作りの一環として陸部で一緒に走り込みをしているのですが、走った後の荒い息づかいや流れる汗がマジ扇情的すぎてもうヤバいです。というか普段の行動の端々に色気を感じてヤバいです。正直そいつオカズに抜いたこともあります。そいつは本当に良い奴で、俺が悶々としてるときも心配してくれたりします。その度にドキドキしっぱなしです。これって恋なんでしょうか。因みに俺は今まで同性を好きになったことがありません。』…らっくん…」
「耳は塞いどいた」
「懸命だね。…僕から言えるのはただ一つ。“諦めろ、それは恋だが、諦めろ”」
「七五調…」
「だって、ねぇ?勝てる?前覇王に。潮に」
「無理ですね。」
「でしょ?」
「あぁ…か、かおなしさんドンマイです!また良い恋に巡り会えますよ!な!栄ちゃん!」
「がーばれ!がーばれー!」
「さて、瀬戸川邦光と信楽木楽のS×2☆クリスマスラジオ!駆け足短い時間でしたが、そろそろお別れの時間です!いやぁ、怒涛のラジオだったな」
「そうだね。大したトラブルが無かったんだから、別に良いんだけどさ」
「乱入とか誰もしなかったね。今回は」
「こんこんは俺の寮室で待機してますからね。いえーい、こんこん聞いてるー?」
「先輩はこの後どうするんすか?」
「えー…空見ん家に殴り込もうかな…ん、メール……………ごめん急用思い出した帰るね」
ガタンッ!ガチャバタン!バタバタバタ…
「あー…察する?」
「そうだね。じゃあゲストも帰ったことだし、俺らもシメよっか」
「おうよ!瀬戸川邦光と!」
「信楽木楽の」
「「S×2☆クリスマスラジオ!」」
「今回は此処まで!」
「それでは皆さんまた次回、お会いしましょう」
「「ハッピーメリークリスマス!」」
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