番外な題名の無い物語第三話『男だけで人形の服探すの見るとやっぱ変質者?』
「「「……………」」」
「…うっ…うっ…!」
「なんか…大変な事になってるね。」
「り○ちゃんサイズだからな。」
第二回どうしよう?会議中です。
前回リーンの我が儘で女の子化から小人化になる魔法をかけたわけですが…
「そんな事言ってないやいっ!お前の勝手な思い違いだ!!!」
「…黒髪の奴、遂に頭イカレたか?」
「駄目の塊と会話してるそうだ。言い換えれば電波系に転身」
「どちらにしても救えないんじゃないか…?」
冷静なツッコミをするレックス。さて、リーンの服を調達しなければいけない訳ですが、
「男三人で玩具屋。しかも女の子系の玩具売場で人形の服を漁る…」
「うわ…きもっ」
「…出来るわけがない…っ…」
「絶対嫌だ。」
上からデュード、レックス、サティスの順で想像した風景の感想を言って貰いました。(ぶっちゃけ僕も気分悪くなったのはまた別の話)
と、デュードがこんな一言
「女が一人でもいりゃあ怪しくはねぇんだけどなぁ…」
「「「……………………………………………………………………………」」」
ピコーンっ!閃いたっ!な音が辺りに鳴り響いた。
「誰かが女装すれば良いんじゃねぇのか?」
「誰が?生憎一番の女装物件はリーンだぞ?」
「何で!?」
だって小柄だし、女顔だし、慣れてるし。
「慣れてなーーーーーーーーーーーーーい!!!!!!!!!!!!!!!」
「………」
「ほっとけ半端者、時期がくれば治まる」
「そうか…?」
サティスの肩で、空に向かってキーキー言っている小人に、レックスは哀れみの目を向けた。そしてすぐ視線を戻す。
「で、話を戻すが…誰がするんだ?女装」
「……一斉に指させ。せーのっ!!」
ビシッ!
「「「…………」」」
レックスとサティスはデュードを指さした。
「………はぁ!?!!?」
「だって…美少年系統?」
「どこが」
「ツンデレだし」
「関係ねぇだろ」
「多数決だ。デュード、諦めろ。」
「安心しろ。服のサイズは直しておいたから」
そんな技量が有るなら作った方が早いのでは無かろうか…?
というツッコミは誰もしなかった。
何故なら、なんとしても着せようとするサティスVS何がなんでも阻止せんとするデュードが始まってしまったから。
「うわわっ!」
と、小さな声が乱闘場からレックスの方に降ってきた。
見ると、リーンが放物線を描き落ちて来ており、やがてレックスの手のひらにポテッと落ちる。
「いきなり戦い始めるなんて、もう最低っ!」
リーンは服代わりの布を止めている安全ピンを握り締める。怒り心頭で怒髪天、それ以外に今のリーンの感情を表す言葉が見当たらないレックスであった。
「リーン君、出来たよ。」
「わー。有り難う御座います!ぴったりですよこれっ!」
「よかった」
実は裁縫が出来たレックスにより、リーンは服を着ることが出来た。因みにデュードとサティスは、本来の目的を忘れて命がけの喧嘩を開始していた。
「…ウォール」
ブゥゥン
リーンはデュードとサティスの周りにバリアを張り、周囲の被害を未然に防ぐ。
「…魔法は使えるんだね」
「幸い体が小さくなっただけですから。」
ほっときましょ。と言って今度はレックスの肩によじ登るリーン。
果たしてデュード対サティスの行方は如何に!次回『悪友と喧嘩友達の違いを400時詰め原稿用紙三枚で説明せよ』ご期待くださ…い?
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