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箱豆腐
性別:
非公開
自己紹介:
病名:都会中毒、PC中毒、ゲーム中毒、妄想性

備考:最近ようやく世間慣れしはじめました。

早く大人になりたい一方子供で居たい矛盾で構成されてる。

内向的なので交友関係が狭く浅い。

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「はぁ…もうすっかり冬だな…」

ある冬の晩の事です。
一軒の家の一室に、少年がいました。
少年は窓から空を見上げていました。ただただ見上げていました。

すると部屋の扉がキィと音を立てて開きました。

「…誰?」
「貴殿を迎え参った者だ。」

男は少年に歩み寄ります。男は肌と目以外全てが漆黒で、一瞬見ただけじゃ何処にいるのか分からなくなるほどでした。

「…迎えなんて要りません。」
「…待ち人がいるのか」
「はい。その人が僕を迎えに来てくれます。だから必要ない。」
「…そうか」

少年は頑なになって男と行く事を拒みました。

「……貴殿も気付いているだろう?いくら待っても待ち人来てはくれない。」
「………」

冷たい手が頬を撫でました。

「貴殿は人ではない。だから待ち人が貴殿の隣にいても気付きはしない。」
「…いや…!!」

少年は全てを否定しました。全て、忘れたい事だったから、けれど己の過去に気付いてしまったから。

「真実は、貴殿の目で確かめると良い」

そういって男は錆び付いた鍵を差し出しました。少年は一瞬躊躇いましたが、やがてその鍵を手に取りました。



悲鳴、悲鳴

『ぎゃ…ぁ…!』
『あなたっ!?止めて下さいあなたっ!!』
『パパっ!どうしちゃったのぱっキャー!!!!』

外がうるさくて、部屋から出てみた。
廊下には倒れたママと姉さんと所々に赤い服を着たパパ。
歩み寄るとパチャっと音がする。足に温かい水の様な感触が広がった。

『…パパ?』
『…ごめんな…こんな…パパで…』

パパの前に来たとき、お腹が熱くなった。それと同時に辺りが暗くなる。

『パパも…今…逝くからな…っ…』

その言葉を聞いた瞬間、辺りは暗闇に包み込まれた。



「…パパも…しょうがなかったんだよね。」
「……時間だ。」
「……はい」

少年はふと、窓の外を見る。すると、暗い空から雪が舞い落ちていました。

「雪だ…」
「…祝福しているのかもな」
「え?」
「なんでもない。そろそろ行くぞ」
「うん」

男が少年の手を引くと、少年は急な眠気に襲われました。
それは決して抗える物ではありませんでした……。



ある街の病院の一室に、青年が横たわっています。その傍らには別の青年が座っていました。

「…あ…雪だ。」

座っていた青年が窓の方に歩み寄ります。外にはチラチラと雪が舞っていました。

「ホワイトクリスマスだな…」

眼下には鮮やかで煌びやかなイルミネーションが街を飾り付けています。

「…今年はお前の好きな雪がいっぱい降ってるぞ。早く起きないと溶けて消えちまうからな。だから…今年こそ…」
「……ん…」
「……え?」


横たわっている青年の瞼がゆっくり開きました。そして瞳は、はっきりと青年を映し


「……迎えに…来て…くれたんだ…ね」

そう、言いました。



そんな、ある雪の日の奇跡の物語……


終わり

-----------------
童話風味にクリスマス話
二~三年前に書いた話のリメイク版です。
話のすじは
昔一家心中があって生き残ったけど何年か意識不明だった少年の話
です。途中文章全部消えやがりましたけど気力で耐えました。泣きながら耐えましたとも!


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キスしていいですか?
抱いてもいいですか?


可愛い君は何時だって“僕は可愛くないから駄目”と苦笑いするけれど、
君は知らない。君が部活で走る度、跳ぶ度に、視線が君に向かっている事を。
君は…とても綺麗に跳ぶんだ。細い綺麗な体で、高く高くへ跳ぼうとする。
こんなに綺麗で、可愛いのにね、君は笑うんだ。“僕よりもっと良い人がいるよ。”と言うんだ。

僕は思う。僕はきっと幸せ者だ。だってこの手に君を抱ける権利があるんだから。
僕は君の“一番”だと言える自信があるし、君への愛は誰にも劣らない。

だから、そんな悲しい事言わないでおくれ、僕の可愛い人。

番外な題名の無い物語第四話『悪友と喧嘩友達の違いを400時詰め原稿用紙三枚で説明せよ』

「…………………リーン」
「………………………………。」

前回のあらすじ
はい毎度お馴染み四人組、のサティスとデュードが命がけの大喧嘩を繰り広げている横でリーンとレックスはそれを場外観戦していました。以上

「お前、怒ってるだろ。」
「怒ってる、全然!」

「じゃあなんで俺に目を向けようともせずにチクチクと嫌がらせの如く初級魔術で攻撃してるんだ。」

「自分の胸に手当てて考えてみたらどう?」

おおっと、リーン君。怒ってはいません、キレています。

「…なんで怒ってるか…判るか?お前ら」
「さぁな。」
「ははは…」

レックスに至っては笑ってますが、さっきから氷が降ってたり火の粉が出てきたりで
常人の意識ではもう嫌になるであろうイジメレベルの嫌がらせが頻発しています。

「別に気にしなくても良いんだよ?君は存分に其処にいるオッドアイのツンデレ少年(喧嘩友達)と遊んでれば、僕はその方が良いんだけどな?厄介事も減るし。」
「待て、何時から人間が友達になった?

サティスさーん。ツッコむ場所違いませんかー?

「俺もこんなボサボサの銀髪カスと友達になった記憶はないぞ?というかそんな奴と友達になる奇特な生命体っているのか?

そこまで言うと失礼通り越しですね。

「俺も、こんな性格最悪なツンデレ野郎と友達には絶対なりたくねぇな。」

「「………………………………………………………………。」」

ドガガガガガガガ!!!!!!!!

あ~あ、また始った。

「…レックスさん。人間って何ゴミでしたっけ?」
「え…な…生ゴミ…じゃないかな?」
じゃあ死神はどうなんでしょう?」

本格的にブチキレていますリーン君。

「今此処で纏めて片つけてしまった方利口ですよね?」

あ~、なんか後ろに黒いものが出てるよ。逃げた方が良いよね?よね?(レ○風)

そして四人の運命は!!次回!最終回『大掃除をして纏めたゴミを一気に捨てるのが好き!』お楽しみにっ!!

番外な題名の無い物語第三話『男だけで人形の服探すの見るとやっぱ変質者?』

「「「……………」」」
「…うっ…うっ…!」
「なんか…大変な事になってるね。」
「り○ちゃんサイズだからな。」

第二回どうしよう?会議中です。
前回リーンの我が儘で女の子化から小人化になる魔法をかけたわけですが…

「そんな事言ってないやいっ!お前の勝手な思い違いだ!!!」
「…黒髪の奴、遂に頭イカレたか?」
「駄目の塊と会話してるそうだ。言い換えれば電波系に転身」
「どちらにしても救えないんじゃないか…?」

冷静なツッコミをするレックス。さて、リーンの服を調達しなければいけない訳ですが、

「男三人で玩具屋。しかも女の子系の玩具売場で人形の服を漁る…」
「うわ…きもっ」
「…出来るわけがない…っ…」
「絶対嫌だ。」

上からデュード、レックス、サティスの順で想像した風景の感想を言って貰いました。(ぶっちゃけ僕も気分悪くなったのはまた別の話)
と、デュードがこんな一言

「女が一人でもいりゃあ怪しくはねぇんだけどなぁ…」



「「「……………………………………………………………………………」」」



ピコーンっ!閃いたっ!な音が辺りに鳴り響いた。

「誰かが女装すれば良いんじゃねぇのか?」
「誰が?生憎一番の女装物件はリーンだぞ?」
「何で!?」

だって小柄だし、女顔だし、慣れてるし。

「慣れてなーーーーーーーーーーーーーい!!!!!!!!!!!!!!!」
「………」
「ほっとけ半端者、時期がくれば治まる」
「そうか…?」

サティスの肩で、空に向かってキーキー言っている小人に、レックスは哀れみの目を向けた。そしてすぐ視線を戻す。

「で、話を戻すが…誰がするんだ?女装」
「……一斉に指させ。せーのっ!!」

ビシッ!

「「「…………」」」

レックスとサティスはデュードを指さした。

「………はぁ!?!!?」
「だって…美少年系統?」
「どこが」
「ツンデレだし」
「関係ねぇだろ」
「多数決だ。デュード、諦めろ。」
「安心しろ。服のサイズは直しておいたから」

そんな技量が有るなら作った方が早いのでは無かろうか…?
というツッコミは誰もしなかった。
何故なら、なんとしても着せようとするサティスVS何がなんでも阻止せんとするデュードが始まってしまったから。

「うわわっ!」

と、小さな声が乱闘場からレックスの方に降ってきた。
見ると、リーンが放物線を描き落ちて来ており、やがてレックスの手のひらにポテッと落ちる。

「いきなり戦い始めるなんて、もう最低っ!」

リーンは服代わりの布を止めている安全ピンを握り締める。怒り心頭で怒髪天、それ以外に今のリーンの感情を表す言葉が見当たらないレックスであった。



「リーン君、出来たよ。」
「わー。有り難う御座います!ぴったりですよこれっ!」
「よかった」

実は裁縫が出来たレックスにより、リーンは服を着ることが出来た。因みにデュードとサティスは、本来の目的を忘れて命がけの喧嘩を開始していた。

「…ウォール」

ブゥゥン

リーンはデュードとサティスの周りにバリアを張り、周囲の被害を未然に防ぐ。

「…魔法は使えるんだね」
「幸い体が小さくなっただけですから。」

ほっときましょ。と言って今度はレックスの肩によじ登るリーン。
果たしてデュード対サティスの行方は如何に!次回『悪友と喧嘩友達の違いを400時詰め原稿用紙三枚で説明せよ』ご期待くださ…い?


番外な題名の無い物語。第二話『彼?彼女?の憂鬱』


「…はぁ…」

ため息ばかりじゃ只でさえ不幸なのに幸せが逃げてきますよリーンさん。

「むかつくなこのナレーター。本当に絞めてあげたい

ナレーター?のんのんこの世界の創造チームの一員でしてよ!

「えぇ…お前大してやって無いじゃん。翔魔さんは一個騎士団作り上げたし…玖珠玉さんなんか地図書き上げたんだよ?ぶっちゃけ、何やったか自分でもわかってないんじゃないの

ぎっくーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

「図星じゃんか、何?やっぱ自分大した事無い駄目を100乗して二で割った後更に三倍したような感じの奴なんだな~…とか思ってたの?ははは、そうなの?」

計算方法が解んないけど…思ってた。

「まぁ…がんば。」

何?そのブァ○ァ△ンみたいな優しさ。

「微妙な優しさだね。」
「リーン、誰と話してるんだ?」
駄目の塊
「電波系になるなよ?俺ついていけなくなるから」

「じゃあ憑かないでよ

そうだ、そんな微妙なリーン君に魔法をかけてあげましょう。

「?」

女体化を解いてあげようという粋な計らいでしてよ。腐腐腐…

ポンッ!

「…リーンの服?」
「おぉ~い」

それでは、僕はこの辺で…ドロンッ!!(何)

「…なんだ?」
「此処だよぉ」
「……下…?」
「あ、やっと気づいた。てか期待した僕が愚かだった事に今気がついてしまった…!
「…り○ちゃんサイズ…まぁ…良いじゃねぇか、少なくとも男だろ今。」
「△かちゃんサイズがどれだけ不便かわかんないの?服もないし、靴もないし…もぉ嫌だよ~!!」

果たして、リーンの服はどうなる!?次回!『男だけで人形の服探すの見るとやっぱ変質者?』こうご期待…しなくて良いと思います。はい…。

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