『善吉ちゃんが好きで』
『昔にも色々やってたんだけど』
『もうその必要もないよね。』
『善吉ちゃんの口から、好きだなんて聞けたんだから』
いきなり目の前に現れた球磨川は、そんなふざけたことを言い出した。
因みに、俺はそんな事を口にした覚えはない。
『あれ?』
『善吉ちゃんたら』
『照れてるの?』
球磨川が一歩、こっちに歩を進める。
それを皮切りに、俺は逃げた。全速力で。
『あはっ!』
『もしかして、追いかけっこしたいの?』
『じゃあ僕が鬼だね。』
『待っててね、善吉ちゃん!』
迫りくるその雰囲気を背中で感じながら、
長い長い鬼ごっこがスタートした。
------------
私の中の球磨川さんはナチュラルヤンデレ。
PR