しまった!!今日は準太の誕生日ジャマイカ!!!
と言う事で、ジュンベ書いてみたんだ。ベ、別に今の今まで忘れてたわけじゃないんだからね!
「高瀬さん。」
「隆也?どうした?」
「お誕生日おめでとう御座います。」
「お、おぉ。そういや今日だったな俺の誕生日。」
「と、いうわけで。」
「?」
「ケーキ持って来ました。」
ベタな祝われ方も、隆也とだと嬉しい。
それは惚れた欲目というやつなのか。良く分からないが、兎に角今日という日を好きな人(未だに片思いだが)に祝われるというのは嬉しいことで、俺は自然と顔がにやけていた。
「高瀬さん?」
「そだ、皿!皿持ってくるよ。」
「あ、はい。お願いします…。」
呆然としていた隆也。きっと俺のにやけた表情に対しての反応だろう。
俺はマウンドの上では無表情な方だ。けど今は俺の家。表情に出てしまう。
「やばいやばい…。隆也に気味悪がられる…。」
此処まで警戒心を薄めるのに結構な時間(正味5ヶ月通い詰めだ)を使った。
此処で無駄にはしたくない。
「はい。これ使うか?マッチ。」
「あ、どもっす。」
リビングには、紙の箱を解体しケーキに蝋燭を刺している隆也の姿があった。
俺はマッチを隆也に手渡す。
蝋燭に火をつけ、歌を歌って火を吹き消す。子供の頃によくやった通りの手順で、俺と隆也の小さな誕生日会は幕を開けた。