世紀の大魔女と称されし少女、リディア=ミリス。彼女は今もどこかで生きていると言われている。しかし彼女の姿を見たものは依然いないのである。
「それはそうよ。今の私は少女じゃないわ。少年だもの。」
「リディさん。」
「今はロイドよ。」
「でも、意識はリディさんです。だからリディさんって呼びます。」
「籠女は頑固ね。そう思わない?鬼神様。」
「槐様は今、獅桜君の所に向かわれています。」
「あら、鬼神様は呼び出した貴女より、分家の男がお好みなの?」
「私も、一緒に居るなら獅桜君の様な心優しい方のお側が良いですからね。それに、槐様の幸せが私の糧になるのです。私は槐様の為に生かされた存在ですから。」
「…私は肉体に依存しないけど、貴方達は肉体に依存するものね。」
「私が居ないと実体化が楽でないと仰っていたので、私が居なくても実体化出来るのだと思います。」
「そう、…そういえば、ロシアンティーのセットを買ったのだけど、飲む?」
「ロシアンティー…いいですね。飲みましょう。」
魔女と巫女の秘めやかなティータイム
(知ってる?ロシアではロシアンティーなんて無いらしいわよ。)
(それは初耳です。)
魔女っ子と幼女は好きです。
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