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箱豆腐
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非公開
自己紹介:
病名:都会中毒、PC中毒、ゲーム中毒、妄想性

備考:最近ようやく世間慣れしはじめました。

早く大人になりたい一方子供で居たい矛盾で構成されてる。

内向的なので交友関係が狭く浅い。

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「そういえば、飛鳥って彼女つくんねーよな。」
「はぁ?」
「俺がみほるちゃんとラブラブになっても気配ねーじゃんか。」

飛鳥は既にぬるくなった缶コーヒーを一息に呷る。
特に何をするでもなく、ただ思いついた事をそのまま口に出したような風な様子で、燈縁は飛鳥の返答を待っていた。

「…お前に言うと負け惜しみみたいに聞こえるんだよね。だから言わない。」
「お前がそんな奴じゃないのは俺がよく知ってる。だから言え。」

空になった缶の製品表示を見ていた飛鳥だったが、すぐに興味を無くしたのか空き缶をくずかごに向って放り投げる。
大きな音をたてて空き缶はくずかごに吸い込まれていった。

「俺、恋愛はしない主義なんだ。誰かを好きになるって、よくわかんない。」
「人生の半分は損してるな。」
「ちゃんと興味が持てないんだよ。この17年間、誰一人として興味を示せない。」
「それは、俺も含めてか?」
「お前、自分が人間だと思ってるの?」
「ひっでー言い方。」
「怪人には、興味を持てるんだけどなぁ…。」
「俺は赤マントか。」

年齢的に知っているのがおかしいであろう単語が燈縁の口から飛び出しても、飛鳥は特に気に留めず、ただあくびするだけだった。

「俺が、他人に興味を持つとしたら。」
「持つとしたら?」
「そいつは…最初で最後の最愛の恋人になるのかもしれない。」
「…。」

恋人、という単語に燈縁の中の何かが反応した。

「燈縁?」
「飛鳥。お前、恋人作んなよ。」
「多分作んないと思うけど、なんで?」

燈縁にも解らなかった。ただそう言いたかっただけで、何故かは燈縁自身はっきりしていなかったのだ。
はっきりさせる気もないのだが。

「お前居ないと、俺がなんかの事情でどうしてもみほるちゃんのそばを離れなきゃいけない時に、一人にするじゃねーか。」
「あぁ、そういう。」

そんな会話の数日後、転校生がやってることを、2人は知らない。
その転校生が、飛鳥の興味を引くことになることなど、燈縁には知る由もなかった。
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何をとち狂ったか夢的なもの。腐向け?
苦手な方は、ばっくぷりーず!





あと主人公及び雲雀以外のオリキャラが狂ってるのが苦手なお方も逃げて超逃げて。



















人殺し、ねぇ。君がそう呟く。

「…君は、」

重すぎる罪の呵責に、君は今、この場で喉をかっ切って死んでしまうのだろうか。そんな事は、他愛のないことだけれど。

「死にゃしないさ。俺は死なない。一応、目的というものもあるからね。あぁ御覧姫子、世界は皆俺の敵だ。昔想像した事が、今現実になるよ。」
「……それは、望み?君の望みは、自分以外の全てを敵に回すこと?」

見当違いを承知で訊いてみる。それは子供の様な遊戯。

「何を言っているんだ姫子!俺は君だけを見ていたいんだ。それ以外を見ていたくなどないよ。」
「……。」

無駄だとは、判っていた。ただ試しているんだ。精密な機械にも起こるバグを引き起こしたい。
隣の機械が火花を散らす。そしてそのまま動かなくなった。






「今から一分後、見知らぬ男が此処に来ます。180台の大きな人。ナイフを持って俺か君かが刺されます。」

多分、先程すれ違った男だ。
俺が狂わせた男。ガラクタのネジをはめられた男。狂ったネジを持った男。
可哀想な男はからくり人形に為って、やがて滅ぶ。

「……っ!」

キンッ
金属と金属がぶつかる音。
男の持つナイフが弾かれ、コンクリートに転がった。

大丈夫だよ。貴方は何も悪くない。俺が側にいただけ。
そう、運が悪かったんだ。可哀想可哀想。貴方が俺の側に、すれ違ったりしなければ、きっと貴方は普通に、早死にしただろうに。
不満の溜めすぎは狂う引き金を引きやすくする。弱い心ほど、狂うのだ。

「大丈夫ですよ。未遂ですし、刑も軽く済むし、仕事しないで済みます。難点は一生病院で過ごすって所ですかね。出れないし。ある種の檻ですよね。」

あの金属音は未だ脳内を反響している。
澄んだ、高い音。

「雲雀恭弥さん。君はこの俺のために何が出来ますか?」





俺を中心に狂い始めた世界に飛び込んできた君へ、
君は何故この世界にやってきた?




-baroque world-




ヒバリこと雲雀恭弥は、何時もの様に応接室に居た。
ただ違うのは、ソファーに一人の少年が横たわっていると言うこと。群れるのが嫌いな雲雀にしては珍しい事だ。

「………。」

白く、細い体。長袖シャツと黒のスラックスに身を包む少年は、死んだ様に眠り続けていた。
本当に死んでいるのではないか、不安になった雲雀は呼吸を確認する。呼吸はしていた。

「…はぁ…。」

雲雀は自分のらしくもない行動にため息をついた。
雲雀は、生まれてから誰かの生死を心配したことなど一度もなかったからだ。

「…なんなの、君は。」
「俺は、俺ですよ。」
「そういう事じゃないよ。」
「他にないんですよ。自分のことなんて忘れてないといけない、そういう規則なんです。だから俺は木野姫子。」

目を閉じたまま紡がれる言葉に嘘は無く、あるのは漠然とした事実だった。

「木野姫子は木野圭弥の物でなくてはならない。これも規則です。あの人は狂った。前代にして初代の姫子に入れこみ過ぎて。狂い方は個人個人違います。潜在的な欲望だから。あの人の狂い方は“愛した木野姫子を創り出す”こと。俺はあの人の為に生きなきゃいけない。生きて生きて、何時か本物の姫子を創り出すための贄として死ぬ。」
「…君の意思はどうなの?」
「さぁ…どうなんでしょうね?もう大分本物を捨てました。そろそろ本当に木野姫子になると思います。」

本物とはつまり、木野姫子になる前の彼。名前を忘れた少年の本質であり根本。
全てを空にすることで、少年は姫子と呼ばれる少女の器となる。

「狂ってるね。」
「僕もそう思います。あの人も僕も、おかしいんです。だって、そうじゃなきゃ周りを狂わせるなんて出来ないでしょう?」
「どういう意味?」
「言葉通りですよ。僕の周りの人間は狂っていく。ネジがイカれるんです。さっきの男は被害者なんですよ。」

嫌になる位の正確な歪。いびつな歯車はやがて全体に影響し、全てを壊す。

「だから、もう二度と僕の世界には戻らないで。」

一度ならず二度までも、雲雀は彼に関わっている。それでも正気で居られるのは、雲雀が強いからだろう。
心の弱さに比例し、彼の力は強く、深く浸食する。
だが、いくら雲雀が強いと言えど、限界はある。何時かは浸食されるだろう。

そう、あの男と同じ様に。

「さようなら。雲雀さん。二回だけでしたけど、楽しかったです。」
「それは、姫子が、かい?」
「…。」

少年は振り返る。
その顔は――



baroque world


周りを狂わせるある種の台風というイメージで作ったキャラ。
姫子という固有名詞に塗り変えられた『少年』には名前がないので名前変換なしにしました。
文章構成は最初から狂ってます。歪んで狂った愛と狂わせた母子の悲劇的喜劇。

あまりに酷い(というか需要が無さ過ぎて涙目)のでボツったのをこっちに格納。

「……。」
「…。」

並盛中学校、応接室。
此処に二人の人影があった。
1人は淡々と書類を片づけており、もう一方はその作業をただ見ていた。

「…ねぇ。」
「!はいっ!」
「何か用があってきたんじゃないの?」
「え、えーっと…。」
しどろもどろになる少年―沢田綱吉は、後ろ手に隠した小さな箱を潰れない程度の力で握りしめる。
今日、5月5日は端午の節句であり雲雀恭弥の誕生日でもある。
そんなわけで綱吉はなけなしの小遣いで雲雀への誕生日プレゼントを買ったわけだが、相手はあの風鬼委員長雲雀恭弥。なんと言ってプレゼントを渡すべきか、綱吉には分からなかった。

「とりあえず、その後ろに隠してる物は何か、言ってくれるかい。」
「!や、やだなぁヒバリさんってば。何も隠してなんかないですよ?」
「そう。だったら、手を前に持ってくれば?さっきからずっと後ろに回してるみたいだけど…。」

そんな綱吉の心も知らず、雲雀は挙動不審な綱吉に詰め寄る。
じりじりと詰め寄られ、綱吉は遂に、応接室のドアにまで追い詰められていた。
その焦りからか、綱吉の手から力が抜け、後ろ手に持っていた箱が床に転げ落ちる。
雲雀はその一瞬を見逃さずに、すかさずその箱を手に取った。

「何、これ。」
「そっそれは…っ…!」

言葉に詰まる綱吉、言葉を待つ雲雀。
長い沈黙の後、綱吉はとうとう口を開いた。

「ひ、雲雀さん。」
「何。」
「えっと…誕生日、おめでとう御座います。それ、誕生日プレゼント、です。」

とうとう言ってしまったー!と言わんばかりに顔を赤く染め俯く綱吉。
雲雀はただふぅんと一言言ってその箱を眺めていた。

「綱吉。」
「な…なんでしょうか…?」
「ありがとう。」
「え、」

ありがとう。その言葉に反応して雲雀の顔を見上げた綱吉の額に、柔らかい物が触れた。
雲雀の唇だった。

「ひ、ひひひひ、雲雀さん!!?なっ何を…!!」

突然のキスに大慌てしている綱吉。
それゆえ、雲雀の耳も綱吉の顔と同じくらい赤く染まっていたことを、綱吉は全く気づいていなかった。



------------------------------------------
中途半端に終わらせるなよ私。雲雀の偽物具合にまず黒野が吹きました。
今回の綱吉氏は乙女な様です。そして雲雀さん、誕生日おめでとう。一日遅れだけどね。今月中にフリーで何か書くから許して。

ハルアベ
榛阿で死ネタ。
プロになった榛名が阿部の墓参りに行く。最後にタカヤ似の猫でも拾えばいい。

榛阿未来で死ネタ。(やけに具体的)
喧嘩してアパートを飛び出した阿部を、榛名が追いかけていき、仲直りしたけど、榛名が車にひかれて死んじゃう。自重自重。

榛阿着ぐるみor女体化コス
榛名サンダーは可愛いものが好きそうだ。

ジュンベ
準阿有りがち告白話青春風味。昔アラ○ちゃんとかにあったね。告白練習してたら目の前に居たやつ。



君が初めて作ったショコラは、苦かったっけ。






「久し振り。何年ぶりだ?」
「さぁ。でも、2年は経ってるね、確実に。」

2月14日、俺は高校の同窓生と会っていた。
本当は3日前に同窓会があったのだが、彼は仕事の都合で来ることができなかったのだ。
そんな中、彼は俺にだけ改めて会う事を申し出た。それは、純粋に嬉しいことだった。

「…結婚、したんだってね。」
「あぁ。」
「新婚旅行は何処行ったの?」
「宮城だよ。行きたがってたから。」
「独眼竜?」
「だろうな。」

彼には結婚の事実を伏せておいた。結局ばれてしまったのだけれど。
別に、隠したくて隠していたのではない。俺から言うのはあまりにも気まずいから、言えなかったのだ。

「なんで言ってくれなかったのかは訊かない。なんとなく判るから。」
「そうしてくれ。」
「実はね、俺も結婚するの。去年の今日告白されて、今日俺から結婚申し込んだ。オッケーしてくれたよ。」
「今日?」
「そう、セント・バレンタインデーに、ね。」

バレンタイン。好意を持つ異性、世話になった人への贈り物。
起源とかそんなものは知らない。だが、そういう日なのだ。習慣というものはそういうものだ。

「そういえば、さ。」
「ん?」
「お前の作った…チョコケーキ?苦かったよな。」
「ガトーショコラのつもりだったんだけど?しょうがないじゃん焦がしちゃったんだから。」
「でも、嬉しかったよ。」
「…思い出話はしないでよ。」

さみしくなる、と彼は言った。それは俺も思っている。
楽しい思い出。けどそれは過去。振り返っても変わらない。
例えば、俺と彼が別れたとしても。

「今日会いに来たのはさ、振っ切るためなんだよ。過去の思い出、過去の男とやらをね。」
「結果は?」
「案外簡単に振り切れたよ。さっきチョコケーキだなんて言われた時に。」
「そりゃよかった。お互いの為にも良いことだ。」

別れた。そして互いに違う道を歩んでいる。もう戻らない。
それを後悔するつもりはない。それを承知で別れたんだから。

「じゃあね。」
「あぁ。気をつけて。」
「浮気すんなよ。」
「不倫されるなよ。」
「笑止。」




君が初めて作ったショコラは、苦かったっけ。
本当は、今でも覚えているけれど、
それはもう、忘れることにしよう。

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